読者を真正面から受け止め、納得してもらえると信じて描いたラスト――『ゴールデンカムイ』完結、作者が語る制作秘話<中編>

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 明治末期の北海道などを舞台に、金塊争奪戦を巡る元兵士とアイヌ少女らの活躍を描いた人気漫画『ゴールデンカムイ』の完結を記念した展覧会が東京ドームシティ・ギャラリーアーモ(東京都文京区)で開催中です。作者の野田サトルさんのインタビュー中編では、キャラクターの誕生秘話や、物語終盤の展開について聞きました。(構成・読売新聞文化部 川床弥生)

読者を真正面から受け止め、納得してもらえると信じて描いたラスト――『ゴールデンカムイ』完結、作者が語る制作秘話<後編>

 ※単行本やアニメになっていない最終回までの内容が含まれます。

 (インタビュー前編は こちら、後編は こちら

(2015年「週刊ヤングジャンプ」13号掲載)
(2015年「週刊ヤングジャンプ」13号掲載)

【ゴールデンカムイとは】
 明治末期、日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた元兵士・杉元佐一は、思いを寄せる幼なじみの目を治療することを親友と約束し、それを果たすため、大金を求めて北海道に渡る。そこで網走監獄の死刑囚がアイヌから奪って隠した金塊のことを知る。在りかを示す脱獄囚の 刺青(いれずみ) の暗号を手がかりに、出会ったアイヌの少女・アシㇼパと金塊探しの旅を始める。一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉や、脱獄囚の一人で新撰組の鬼の副長・土方歳三らも金塊を狙っており、壮絶な争奪戦が幕を開ける。

鶴見のイメージはツルッとした「死神」

鶴見中尉は情報戦と人心掌握にたけた恐ろしい存在(コミックス第27巻、第271話から)
鶴見中尉は情報戦と人心掌握にたけた恐ろしい存在(コミックス第27巻、第271話から)

 ――金塊を巡り、鶴見中尉率いる第七師団との ()(れつ) な戦いが描かれました。 鯉登(コイト) 音之進少尉や月島 (ハジメ) 軍曹といった第七師団のキャラクターはどのように生まれたのでしょうか。

 鶴見中尉は (ろっ)(こつ) 服(軍服)を着ているので、額当てをつけてツルッとした頭蓋骨のような感じで、死神という感じにしたかったんだと思います。あとは映画の「エイリアン」のキャラクターデザインが好きで意識したと思います。『DRAGON BALL』のフリーザとかもツルッとしていて強そうですよね。鯉登少尉と月島軍曹は、鶴見陣営の主要なキャラにするつもりで登場させました。ただ、エドガイくん(※5)に対する月島のリアクションが描いてて面白かったので、似たような関係性にすれば月島を掘り下げられると思い、どんどんばかになっていきました。でもそれがのちのち成長するためのギャップになったので、うまくいきました。鶴見信者となる若者を出すことで鶴見の妖しい魅力も上げられましたし。戦力として海軍も出したかったので、(鯉登少尉は)海軍中将の息子としても重宝すると考えました。

 ※5=江渡貝弥作。天才 剥製(はくせい) 職人で、鶴見の依頼で偽物の刺青人皮を製作。

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3016501 0 サブカル 2022/05/21 20:00:00 2022/05/22 20:25:22 2022/05/22 20:25:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/05/20220519-OYT8I50048-T.jpg?type=thumbnail

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