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    季節はずれのアブラゼミ、ツツジ…暖冬の影響か

    • 神代植物公園で見つかったアブラゼミ(11月29日撮影)=同園植物多様性センター提供
      神代植物公園で見つかったアブラゼミ(11月29日撮影)=同園植物多様性センター提供
    • 神代植物公園で咲いたツツジの花(12月6日)
      神代植物公園で咲いたツツジの花(12月6日)

     東京都調布市の神代植物公園で11月末、季節はずれのアブラゼミが見つかった。園内ではツツジやシャクナゲなども春を待たずに咲き始めており、同公園の担当者は「暖冬の影響かもしれない」と話している。

     アブラゼミは1匹で、果樹林近くの柵にとまっていた。同公園の職員が11月29日に見つけ、同公園の分園「植物多様性センター」のツイッターに写真を投稿した。同センター長、照井進介さん(37)は「こんな季節に見つかるなんて驚いた。暖かい日が続いていたからかもしれない」と話す。

     同公園では、通常は春に咲くツツジやシャクナゲ、タチツボスミレも11月末以降、花を咲かせている。

     照井さんによると、この時期、ツツジやシャクナゲが数輪程度の花を咲かせることはよくあるが、今年は特に数が多いという。「一時的なら良いが、あまりに暑い時期が続くと花が春に咲けずに繁殖できなくなる」と気をもんでいた。

     気象庁によると、暖気が関東上空などを覆い、都心では10月頃から平年より暖かい日が続く。11月は最高気温が20度を超す日もあり、5月並みの暖かさに。特に今月4日は南から暖かい風が吹き込んだ影響で、全国926の観測地点のうち、都内を含む66地点で25度以上の「夏日」となった。

     季節はずれの開花の原因について、同庁は、暖かい日が続いたことのほか、9月末~10月頭に日本列島を縦断した台風24号の影響を挙げる。担当者は「時間を把握する働きがある葉が散ってしまった影響で、翌春に向けて『休眠状態』に入るよう指示するホルモンが出なくなっている可能性が高い」と分析している。

     同庁はエルニーニョ現象が発生したとみられることもあり、今季は関東以西で暖冬になりそうだとみている。

    2018年12月07日 09時58分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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