「平成最後」商戦 熱く…義理チョコ復活 「駆け込み婚」増

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「平成最後」のプレートが置かれたバレンタイン商品の売り場(1月30日、東京都渋谷区の渋谷ロフトで)
「平成最後」のプレートが置かれたバレンタイン商品の売り場(1月30日、東京都渋谷区の渋谷ロフトで)

 平成時代の終幕まで残り3か月。昭和天皇の崩御に伴う改元だった前回とは異なり、天皇陛下の退位による代替わりとなる今回は祝賀ムードが広がる。小売店では「平成最後」と銘打った商品を売り出し、結婚式場では、平成の「駆け込み婚」を見込んだプランを用意するなど、熱い商戦を展開している。

 

 「平成最後だから あえて、『復活!』義理チョコ」。大型雑貨店「渋谷ロフト」(東京)のバレンタインデー商品の特設会場では、「平成最後」と書いたプレートが置かれている。客の女子専門学校生(19)は「今年は平成最後だから、いつもより多く配るつもり」と品定めをしていた。

 同店によると、今年は「感謝」などと書かれたチョコレートが人気。広報担当の高橋祐衣ゆいさん(30)は「職場などで義理チョコが減少しているが、今年は平成時代にお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるため義理チョコが注目されている」と説明する。

 チョコをネット販売する「オールスタジアム」(東京)では、「平成最後のバレンタインチョコ」という名前の商品を発売。包装の裏には「平成時代はお世話になりました。新元号でもよろしくお願いいたします」とのメッセージを印刷し、当初の予想の8倍以上売れているという。

 「平成」にちなんだ商品も続々と発売されている。菓子メーカーの湖池屋(東京)は1月29日に「平成最後のポテトチップス」を発売。袋には「バブル経済」「ゆとり教育」など平成のキーワードが並ぶ。大丸松坂屋百貨店では、「平成」と書かれた純金の大判(税込み100万円)、小判(同30万円)を販売している。

 ブライダル市場も「平成」にちなんだ企画を打ち出す。横浜ベイホテル東急(横浜市西区)は、平成が終わる4月末までに結婚式を挙げるカップル向けに「平成かけこみプラン」を用意。平成元年(1989年)に開通した横浜ベイブリッジを下から見上げるクルージングなどの特典がつく。今年4月の挙式予約数は前年同期比の4割増で、「思い出の詰まった平成の間に挙式したい」という客も多いという。

 

SNSでも高い関心

 インターネットのSNS上では「平成最後」のメッセージが急増している。

 情報通信会社「NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション」(東京)は、ツイッターで「#平成最後」とのハッシュタグ(検索用ワード)が付いたツイートを分析。昨年1年間の投稿数は推計で約466万件に上り、クリスマスイブや大みそかは1日で7万~10万件に達した。

 民間調査会社「クロス・マーケティング」(東京)は昨年11月、ネット上で3000人(20~79歳)に改元に関する意識調査を行った。「この1年間で『平成最後』を意識した」と答えたのは、前回の改元の時にすでに成人だった世代で29%、平成生まれの20歳代は40%に上った。同社は「平成生まれは、平成を自分たちの時代と思っているのだろう」と話す。ニッセイ基礎研究所の久我尚子主任研究員は「平成の若者は、消費行動には慎重なので、イベント性を商品やサービスにいかに取り込むかが消費拡大の鍵になる」と分析する。

417551 1 経済 2019/02/01 15:00:00 2019/02/01 15:00:00 2019/02/01 15:00:00 平成最後のバレンタイン売り場(30日、東京都渋谷区の渋谷ロフトで)=佐々木紀明撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190201-OYT1I50091-T.jpg?type=thumbnail

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