ルネサス、国内最大900人減…海外事業に注力
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半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、国内の従業員を最大900人規模で削減する方針を固めた。成長が見込める海外事業に注力することから、国内の人員体制を見直す。
削減対象は技術部門や総務、人事などの間接部門を中心に、35歳以上の従業員とする見通し。労働組合と詳細を詰め、6月末を退職日として希望退職を募る予定だ。900人は国内従業員の約8%に相当する。
ルネサスは2016年以降、米半導体メーカーの買収を立て続けに発表するなど海外事業を強化してきたが、約2万人いるグループ従業員のうち、約6割が国内で働いている。17年12月期の国内売上高比率は42%と、設立初年度の11年3月期の54%から低下した。
ルネサスは東日本大震災後の経営悪化に伴い、11~15年に計約1万4000人を減らした。今回の削減規模は、15年3月期に最終利益が黒字化してから最大となる。