レオパレス1324棟、外壁や天井基準満たさず

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「レオパレス21」が施工したアパートで、外壁や天井などが建築基準法の基準を満たしていなかったとして、記者会見で謝罪する深山英世社長(手前)ら(7日午後5時2分、東京都中野区で)=林陽一撮影
「レオパレス21」が施工したアパートで、外壁や天井などが建築基準法の基準を満たしていなかったとして、記者会見で謝罪する深山英世社長(手前)ら(7日午後5時2分、東京都中野区で)=林陽一撮影

 賃貸住宅大手「レオパレス21」(本社・東京)は7日、全国に建てたアパートで、外壁や天井などで建築基準法の規定を満たしていない物件が計1324棟あったと発表した。このうち一部は耐火性能を満たしていない。同社は問題のあった物件を改修する期間中、最大1万4443人の入居者に引っ越しを要請する。

 同社は昨年、施工不良の物件があることを公表し、全国に建てた3万9000棟余りを対象に調査を進めている。今回、発覚した問題の物件は全国33都府県にあり、いずれも1996年から2001年に建てられていた。

 耐火性能を高めるため、建築基準法に基づき、天井は板を2枚張るよう定められている。だが、問題物件では1枚だったり、規定と異なる材料を使っていたりし、同法で定める耐火性能を満たしていなかった。

 外壁は耐火基準を満たさない材料や方法で取り付けられていた。部屋を仕切る壁については、国の規定と異なる断熱材を使っていたため、防音性能が基準を満たしていない恐れがある。

 特に天井に問題のあるアパートに住む7782人については危険性が高いとして速やかに引っ越すよう要請する。同社は「安全性が客観的に証明されていないので入居者には引っ越しをお願いしたい」(担当者)と説明している。引っ越しにかかる費用や敷金、礼金は同社が負担する。物件のオーナーへの家賃補償も行う。

 同社の深山英世みやまえいせい社長は7日、都内で開いた記者会見で、「居住者やオーナーにご迷惑をかけ、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。自らの進退は「社外取締役に協議してもらう」と述べるにとどめた。原因については、工期を短くすることや、現場の作業員が使用する材料を誤解していたことなどを挙げた。

 国土交通省は同社に対し、物件の改修を速やかに行うとともに原因究明を行い、再発防止策を報告するよう求めた。

 引っ越しを巡っては近年、3~4月に集中し、予約が取れないケースが相次いでいる。同社の物件の入居者が短期間に大量に引っ越すことで混乱につながる可能性もある。

 同社は今回の問題を受け、特別損失を計上することから19年3月期連結決算の最終利益の見通しを、50億~70億円の赤字から、380億~400億円の赤字に下方修正した。

434814 1 経済 2019/02/08 05:00:00 2019/02/08 01:12:12 2019/02/08 01:12:12 レオパレス21の施工不良についての記者会見で謝罪する深山英世社長(手前)(7日午後5時2分、東京都中野区で)=林陽一撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190207-OYT1I50076-T.jpg?type=thumbnail

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