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ETF損失水準に初の言及…黒田日銀総裁

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 日本銀行の黒田東彦はるひこ総裁は27日、金融緩和の一環で買い入れている上場投資信託(ETF)について、東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)が1350ポイント程度を下回ると、日銀に損失が生じるとの試算を示した。ETFの損失水準に言及するのは初めて。

 黒田氏は衆院財務金融委員会で、昨年9月末時点の資産状況をもとに、「機械的に計算すると、TOPIXが1350ポイント程度を下回ると、保有ETFの時価(市場価格)が簿価(取得額)を下回る」と述べた。TOPIXの27日終値は1620・42で、ここから約17%下落すれば損失が発生する計算になる。

 日銀やニッセイ基礎研究所によると、1月末時点の日銀によるETF取得総額は約24兆円で、簿価より時価の方が3兆円強高い。買い入れ額は増加傾向で、2018年は6・5兆円だった。日銀は時価が簿価を下回った場合に、将来の損失に備えて費用を積む方針だ。

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