農作物荒らすイノシシ捕獲、ホテルがラーメンに

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イノシシの骨から取ったスープを使った「へぇラーメン」。あっさりした味に仕上がっており、試食会でも好評だった(吉備中央町で)
イノシシの骨から取ったスープを使った「へぇラーメン」。あっさりした味に仕上がっており、試食会でも好評だった(吉備中央町で)

 ホテルなどを経営する岡山県吉備中央町吉川の「吉備高原リゾート」が、町内で捕獲されたイノシシを使ったラーメンを作った。骨から取ったスープはコクがありながらあっさりとした味で、その意外性や「これがイノシシ?」という驚きなどから「へぇラーメン」と名付けた。12日からホテル内で販売を始めただけでなく、希望する町内の飲食店にスープを提供する予定で、ジビエを生かした“ご当地ラーメン”として町の活性化にも貢献したいとしている。(根本博行)

 標高400~600メートル前後の山々に囲まれた同町では、イノシシによる農業被害に悩まされている。農家は防護柵などの対策をとっているが、同町によると、水稲や黒大豆、野菜などが食い荒らされ、2017年度は660万円の被害があったという。

 この厄介者を有効利用しようと同社では昨年6月から料理に生かす研究を開始。スープを作るため、石のように頑丈な骨を約10時間かけてじっくりと煮込んだ。香味を加えるなどの試行錯誤の末、地元産の野菜を使った組み合わせで、うまみとコクのあるスープを完成させた。

 チャーシューは、イノシシ肉を町内の加工場で処理し、くさみを感じさせないものにした。地元農家が栽培したコシヒカリを使った米粉麺も開発し、ホテル内の飲食店「加賀や」などで、780円(税込み)で販売している。

 2月下旬の試食会には、飲食店や行政、観光業の関係者ら約70人が参加。味はしょうゆ、塩、トマトの3種類が用意され、「チャーシューはかめばかむほど味が出る」「女性にも好まれそう」などの感想が上がった。

 ラーメンの決め手となるスープは、他の店とネットワークを作って共用。各店で独自の味付けを工夫してもらい、ラーメンを食べ歩く滞在型の観光客を増やしたい考えだ。

 すでに3店から依頼があったといい、山本雅則町長は「イノシシの捕獲やジビエの有効活用のほか、観光客を呼び寄せる起爆剤になってほしい」と期待。芝村啓三社長は「力を合わせて『へぇラーメン』を名物料理に仕上げ、町を全国にアピールしたい」と話していた。

489270 1 経済 2019/03/14 17:19:00 2019/03/14 17:19:00 2019/03/14 17:19:00 ジビエの有効活用と吉備中央町の観光客増に期待される「へぇラーメン」。麺も町内の米で製造されている https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190314-OYT1I50042-T.jpg?type=thumbnail

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