日産臨時株主総会、ゴーン被告を取締役から解任

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 日産自動車は8日、東京都内のホテルで臨時株主総会を開いた。会社側は、前会長のカルロス・ゴーン被告(65)と最側近で前代表取締役のグレッグ・ケリー被告(62)を、ともに取締役から解任する議案を提案し、議案は賛成多数で承認された。1990年代後半に経営危機に陥った日産を立て直し、その後約20年続いた「ゴーン体制」は名実ともに幕を閉じた。

 ゴーン被告は日産のすべての役職から退くことになる。総会では、仏自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長(66)を日産の取締役に選任する議案も諮られ、賛成多数で承認された。ルノーは日産に43・4%を出資する筆頭株主だ。

 総会の冒頭、西川さいかわ広人社長兼最高経営責任者(CEO)(65)は「本日は当社にとって大きなけじめの総会。一歩先に進める大きな節目だ」と述べた。ゴーン被告が「私的目的で当社経費を支出した」などと指摘し、「企業倫理に反し、解職に値する」と、取締役解任の理由を説明した。

 自らの経営責任については「過去に起こったことへの責任はある」と述べた。一方で、「ガバナンス(企業統治)改革を行い、次の世代に会社をしっかり引き継ぐ道筋をつけることがもう一つの責任だ。(ゴーン体制の)20年のひずみはすぐには正せない」と述べ、続投の意欲を示唆した。

 これに対し、株主からは「現経営陣が責任をとって総退陣すべきだ」との厳しい意見も出された。

 ゴーン被告が私的流用で会社に損害を与えたことについて、西川氏は「損害賠償請求していく」と述べた。

 ゴーン被告の後任となる会長職については、西川氏は「会長を置くことは念頭に置いていない」と述べた。

 日産は6月に定時株主総会を開き、経営の監督と執行を明確に分離する「指名委員会等設置会社」への移行を決める方針だ。ゴーン被告に権力が集中し、統治機能が不全に陥った反省を踏まえて役員の人選を進める。会長に代わり、独立社外取締役から選ぶ取締役会議長に経営を監視させる考えだ。

 総会は動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。

 ゴーン被告はすでに昨年11月に日産や三菱自動車の両会長職を解任され、今年1月にはルノーの会長職も退任した。

 一方、ゴーン被告の弁護人の弘中惇一郎弁護士らが9日、都内で記者会見を開く。会見では、ゴーン被告が4度目の逮捕前に、自ら主張する様子の動画が公開される予定だ。

526662 0 経済 2019/04/08 13:08:00 2019/04/08 14:00:46 2019/04/08 14:00:46

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