かんぽ不適切契約9・3万件…第三者委設置へ

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 かんぽ生命保険が契約者に不利益になる契約の乗り換えを繰り返していた問題で、かんぽ生命と日本郵便は10日、不適切な契約があったことを認め、謝罪した。不利益となった疑いのある保険契約は約9万3000件に上る。今後、弁護士などで構成する第三者委員会を設置して全容解明を進める方針だが、全国の郵便局ネットワークを使ったずさんな営業実態に批判が強まりそうだ。

記者会見で謝罪する、日本郵便の横山邦男社長(左)とかんぽ生命保険の植平光彦社長(10日、東京都千代田区で)=横山就平撮影
記者会見で謝罪する、日本郵便の横山邦男社長(左)とかんぽ生命保険の植平光彦社長(10日、東京都千代田区で)=横山就平撮影

 かんぽ生命の植平光彦社長は東京都内で記者会見し、「多数の顧客に不利益を生じさせた結果、信頼を損ねたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 かんぽ生命は先月27日、2014年4月からの5年間で、保険契約の乗り換えによって契約者が無保険の状態となるなど、不適切な契約が約2万4000件あったと発表した。

 その後、16年4月~18年12月の間、乗り換えによって新旧契約が重複し、契約者が半年以上、保険料を二重払いしていた事例が約2万2000件見つかった。旧契約を解約して新契約を結ぶ前の4~6か月間に無保険状態となった事例も約4万7000件あった。

 不適切な契約が繰り返された原因について、植平氏は「お客様本位の募集を徹底できなかった」とし、営業現場に問題があったとの認識を示した。かんぽ生命の保険販売を受託している日本郵便の横山邦男社長は「組織管理が旧態依然だった」と釈明した。

 これらの契約は、郵便局の営業社員が目標達成や手当受給のため、不利益になると知りながら結ばせていた可能性がある。かんぽ生命の堀家吉人専務執行役は会見で「そういうことがないように取り扱いをしている」と述べた。

 今後、かんぽ生命は乗り換えで無保険状態となった契約者などについて、旧契約に戻す手続きを取る。保険料を二重で支払っていた人には、余計に支払った分を返金する。7月からは乗り換えを勧める営業をやめ、8月以降はこれまでの営業目標を引き下げる。

 植平氏は「経営陣として責任を深く認識している」とする一方、「不利益の解消に向けて全力で取り組むことが私の責任だ」と述べた。横山氏も「今やっていることを中途半端に投げて身をひくのはかえって無責任だ」と話した。

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684305 0 経済 2019/07/11 05:00:00 2019/07/11 15:05:38 2019/07/11 15:05:38 記者会見で謝罪する日本郵便の横山邦男社長(左)とかんぽ生命保険の植平光彦社長(10日午後4時1分、東京都千代田区で)=横山就平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190711-OYT1I50025-T.jpg?type=thumbnail

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