タピオカ足りません…電話が殺到・仕入れ値3倍

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タピオカ入りドリンク
タピオカ入りドリンク

 熱帯原産の芋キャッサバを原料とした「タピオカ」入りのドリンクが若い女性を中心に爆発的なブームになっている。本場・台湾のチェーン店が次々と進出し、外食大手もメニューに加え始めたが、人気の高まりに供給が追いついていない状況も生まれている。

 大阪・梅田に12日にオープンしたタピオカ入りドリンク専門店「TAPICI(タピチ)」には、営業開始前から100人超の行列ができた。開店3時間前から行列に並んだ大阪市の女子中学生(14)は「見た目の良さとモチモチした食感が好きで、毎日飲んでも飽きない」と笑顔を見せた。

 カラフルでSNS映えすることや腹持ちの良さなどが受け、10~20歳代の女性を中心に支持が広がっている。大手外食チェーンでも、ドーナツ店「ミスタードーナツ」、ファミリーレストラン「ココス」などが、タピオカを使った商品の販売を始めた。

 だが、このブームによってタピオカは品薄になっている。5月に期間限定でドリンクを投入した回転寿司ずしの「はま寿司」は、売れ行きが想定をはるかに上回り、欠品が相次いだ。現在は販売を終了しているが、「再開したくても、確保のめどがたたない」(担当者)という。

 「業務スーパー」を運営する神戸物産(本社・兵庫県稲美町)は、家庭用冷凍タピオカの売り上げが前年の10倍以上になったが、大半の店舗で欠品が続く。卸業者も「在庫を補充しても即完売する状態が続いている。問い合わせの電話も集中し、つながりにくい」と悲鳴を上げる。

 特に、台湾で加工されたタピオカは人気が高く、価格も高騰している。今のところ、ドリンクの価格を引き上げる動きはないが、タピチ運営会社の東忠治常務は「昨年春と比べ、仕入れ価格は3倍になった」と打ち明ける。

 日本ではかつて、フィリピン発祥の「ナタデココ」、イタリア生まれの「ティラミス」などがブームとなったが、その後、沈静化した。そういった事情を見越し、「供給元の台湾の加工業者が過剰な設備を抱えないよう、増産に二の足を踏んでいるのでは」(関係者)との見方も出ている。

◆タピオカ=キャッサバの根茎を原料とするでんぷん。すり潰して毒素を取り除き、機械などで粒状の「タピオカパール」に加工して出荷される。そのままでは純白で、味がない。ドリンクなどに使われるタピオカパールは、カラメル色素やシロップで着色、味付けされている。アフリカなどの熱帯地方ではキャッサバを主食としている地域もある。

無断転載禁止
690910 0 経済 2019/07/14 14:21:00 2019/07/14 14:49:55 2019/07/14 14:49:55 タピオカ入りドリンク専門店「TAPICHI(タピチ)」が販売している商品(大阪市北区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/07/20190714-OYT1I50032-T.jpg?type=thumbnail

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