セブンペイ9月末廃止、被害者に全額補償の方針…ナナコは継続へ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

「セブンペイ」のサービス廃止について記者会見するセブン&アイ・ホールディングスの後藤克弘副社長(1日午後、東京都千代田区で)=吉川綾美撮影
「セブンペイ」のサービス廃止について記者会見するセブン&アイ・ホールディングスの後藤克弘副社長(1日午後、東京都千代田区で)=吉川綾美撮影

 セブン&アイ・ホールディングスは1日、7月1日のサービス開始直後から不正アクセスが相次いだスマートフォン向け決済「セブンペイ」を9月末で廃止すると発表した。十分な安全対策を講じるのに時間がかかるため、利用者の不安を解消してサービスを続けるのは難しいと判断した。開始からわずか1か月でサービスの終了を決めるという異例の事態となった。

 セブン&アイの後藤克弘副社長は1日、東京都内で記者会見し、「信頼して使用いただいたお客様に重ねておわび申し上げる」と陳謝した。廃止について「サービスを抜本的に再開するには相応の期間がかかる」と説明した。

 不正アクセスについては、過去に流出した会員の別サービスのIDやパスワードが悪用された「リスト型攻撃」を受けた可能性が高いと結論づけた。不正利用の被害は7月31日時点で808人、被害額は約3860万円に上る。同社は被害者に全額を補償する方針を改めて示した。

 スマホ決済では基本的な安全対策となる、ショートメッセージサービスを使った「2段階認証」の仕組みを導入していれば防げた可能性が高いとみられ、後藤氏は「開発段階から検討が十分でなかった」と、初めて不備を認めた。

 今後のスマホ向け決済サービスへの対応について、後藤氏は「次はしっかり準備してチャレンジしたい」と述べた。ただ、具体的な時期などは白紙とした。

 セブンペイは7月4日以降、新規の入金が中止され、残高の範囲内で買い物に利用できるだけだ。約150万人に上る会員は9月末まではサービスを利用できるが、未使用となった残高は順次、払い戻すとしている。

 同社は7月30日、セブンペイの不正アクセス問題に伴って、ネットサービスなどを利用する際に必要となる共通ID「セブンID」の全会員約1650万人分のパスワードを強制的にリセットした。同IDや自社で展開する電子マネー「nanaco(ナナコ)」についてはサービスを継続するとしている。消費税率引き上げに伴うポイント還元制度については、セブンペイの運営会社は登録を辞退した。ただ、ナナコでは還元を受けられる見通しだ。

無断転載禁止
719676 0 経済 2019/08/01 22:12:00 2019/08/02 05:45:29 2019/08/02 05:45:29 記者会見でセブンペイ廃止について説明する、セブン&アイ・ホールディングスの後藤克弘副社長(1日午後3時5分、東京都千代田区で)=吉川綾美撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/08/20190801-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ