日産の営業利益85%減、北米や欧州で不振…9月中間
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日産自動車は12日、2019年9月中間連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業利益は前年同期比85%減の316億円と大幅に落ち込んだ。北米や欧州など主要地域で販売が不振だったためで、電動化や自動運転など次世代車に対応する研究開発費も重荷となった。最終利益は73・5%減の653億円だった。
4~9月の世界全体の販売台数は6・8%減の250万台だった。新型車の投入の遅れや世界的な需要低迷が響き、欧州で19・7%減、北米で6・9%減、日本で1・3%減などとなった。この結果、売上高は9・6%減の5兆30億円だった。
日産は同日、20年3月期の業績予想も下方修正した。今年5月時点の想定に比べ、売上高は7000億円減の10兆6000億円、営業利益は800億円減の1500億円、最終利益は600億円減の1100億円となる。最終利益は10期ぶりの低い水準となる見込みだ。
スティーブン・マー常務執行役員は同日の決算記者会見で、下方修正について「事業改革や収益力の回復を進めているが、十分でない。円高や経済環境が不透明なことも踏まえた」と述べた。
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