赤字続きの農水ファンド「廃止含め検討」…農相
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江藤農相は22日の閣議後記者会見で、赤字拡大が続く官民ファンド「農林漁業成長産業化支援機構」について「廃止を含めてあらゆる選択肢を検討している」と述べた。年内に結論を出すという。
江藤氏は既存の出資案件を念頭に「いきなり投げ出すわけにはいかない。廃止となっても迷惑がかからないようにしなければならない」と言及。一方で、農業経営に投資の考え方は必要との考えを示し、機構に代わる別組織の設置にも含みを持たせた。
機構は投資先の経営破綻などで損失が膨らみ、2019年度末の累積赤字は115億円に上る見通しだ。財務省と農林水産省は新規の投資を取りやめ、32年度に予定する解散の前倒しも検討している。
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