外貨建て保険「リスク説明不足」…苦情相次ぐ

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 ドルなどで運用する外貨建ての保険に対し、契約者からの苦情が相次いでいる。高い利回りが見込める一方で、円高になった場合は元本割れのリスクがあるが、販売員の説明が不十分な事例があるためだ。生命保険協会は販売員への資格制度の導入を目指すが、銀行業界はコスト負担の増加などを理由に反発しており、両者の溝が深まっている。

 外貨建て保険は、契約者が日本円で払った保険料を、保険会社がドルなどの外国通貨で運用する。日本銀行の大規模金融緩和による低金利で利回りが確保できない円建て保険に比べ、外貨建ては高い利回りが確保でき投資先として人気だ。

 保険料を一括して払う一般的な終身保険の利回りは、円建てが0・25%程度だが、外貨建ては1・5%程度に上る。生保各社は、販売に力を入れており、2018年度の大手生保4グループの販売額は、前年度比で6割増の約3・5兆円に拡大した。

 だが、外貨建て保険は、為替が円高に振れると元本を割ってしまう可能性があり、契約者からの「リスクの説明が不十分」などという苦情が後を絶たない。生保協によると、18年度の苦情件数は前年度比約3割増の2543件と過去最多だった。

 危機感を抱いた生保協は販売員のレベル向上のため、資格制度を導入する計画を打ち出した。外貨建て保険の知識や販売時の注意点などを問う試験を行い、合格すれば販売免許を与える。10月に生保約15社による検討チームを設置し、22年4月の導入を目指している。

 しかし、外貨建て保険の多くを窓口で販売する銀行側は、資格制度は教材費や受験料など新たな負担増につながるとして反対。代替案として、同じ貯蓄性の商品である年金保険の資格試験と統合し、一本化する案を提案した。

 だが、生保協は一本化案は開発コストが高くなることで受験料が高騰すると指摘し、「新設が最も効率的だ」との姿勢を崩さない。銀行側は「類似商品を含めた教育体制の構築が必要だ。試験を分けることへの理解に苦しむ」などと主張し、議論は平行線だ。

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933780 0 経済 2019/12/05 05:00:00 2019/12/05 09:26:44 2019/12/05 09:26:44 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191205-OYT1I50007-T.jpg?type=thumbnail

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