三菱スペースジェット納入、6度目の延期へ…21年以降に

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 三菱重工業は、開発を進めている国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の納入時期を、今年半ばから2021年後半以降に延期する方針を固めた。旅客機の就航に必要な国土交通省の「型式証明」の取得が想定より遅れる見通しとなったためだ。08年に事業化を決めて以来、延期は6度目となる。

 三菱重工は当初、13年の納入開始を目指していた。だが、主翼材料の変更や製造工程の見直しなどで納入延期を繰り返してきた。17年には、機内の電気配線などの設計を変更する必要があると判断し、5度目の延期を決めた。

 今回、延期を余儀なくされたのは、新たに調達した電線の一部に不具合が発覚したことがきっかけだ。機内に取りつけた電線を取り換える必要が生じたため、型式証明の取得に必要な「最終試験機」の完成は、想定より約半年遅れの今年1月上旬だった。

 三菱重工が米国で行ってきた飛行試験は3000時間を超え、最終試験機で設計を変更した部分以外は、順次、国交省に審査書類を提出している。国交省は、新型旅客機を審査するのは半世紀ぶりで、慎重に審査を進めている模様だ。三菱重工と国交省は、審査のスピードアップに向けた協議を進めている。

 スペースジェットの顧客をどうつなぎ留めるかも課題となる。昨年10月には、スペースジェットを100機発注していた米航空会社がキャンセルした。この結果、受注契約済みの機数は、ANAホールディングスとの契約を含む計約300機となった。

 三菱重工は、スペースジェットを将来の成長事業と位置づけ、すでに6000億円超の開発費を投じており、最終的には8000億円程度まで膨らむ見通しだ。造船事業などで苦戦が続く中、スペースジェットの納入が一段と遅れることで、財務への負担も増しそうだ。

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1018451 0 経済 2020/01/24 21:47:00 2020/01/24 23:43:04 2020/01/24 23:43:04

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