米GDP、コロナ前の水準回復は22年以降…議会予算局が見通し
完了しました
【ワシントン=山内竜介】米議会予算局(CBO)は19日、新型コロナウイルスの感染拡大による悪影響について、米国内総生産(GDP)が「コロナ・ショック」前の水準を回復するのは2022年以降になるとの見通しを示した。景気は今夏から持ち直すものの、21年10~12月期の実質GDPの水準は19年10~12月期を1・6%下回るとしている。
4月時点で14・7%だった失業率は、今年7~9月期に15・8%にまで悪化すると予測した。21年も9・3%と高止まりし、雇用環境の悪化は長引くとの見方を示した。
今年4~6月期の実質GDPは年率換算で前期比37・7%減になると予測した。4月時点の予測(39・6%減)より小幅に引き上げたが、リーマン・ショック後の08年10~12月期(8・4%減)などを下回り、四半期ベースで戦後最悪水準となる。