来場者激減の大河ドラマ館「背水の陣」…CFで運営費募る

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新型コロナウイルスの影響で約40日間の臨時休館を余儀なくされた京都府亀岡市の「麒麟きりんがくる 京都大河ドラマ館」。来年1月まで期間限定のオープンだが、運営費の大半を賄う予定だった来館料収入が激減している。「このままでは、これまでの皆の苦労がはかなく散って終わる……無念じゃ!」と、市はふるさと納税を活用したクラウドファンディング(CF)で運営費を募り始めた。(内田桃子)

運営費をクラウドファンディングで募っている「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」=亀岡市提供
運営費をクラウドファンディングで募っている「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」=亀岡市提供

 亀岡市は、明智光秀が丹波平定の拠点として築いたとされる丹波亀山城跡が残るなど、光秀とのつながりは深く、ゆかりの地としてPRしようと、周辺自治体とともに2011年から大河ドラマの誘致を開始。同城跡をはじめ、福知山城や、山崎の合戦で敗れた光秀が逃げ込んだとされる勝竜寺城公園(長岡京市)などを巡るツアーの企画などが実を結び、18年4月に光秀を主人公とした「麒麟がくる」の制作が決まった。

 これまで、丹波亀山城跡を訪れる人は年間で3000人ほどだったが、ドラマ放映が近づいた昨年11月頃から増え始め、1か月で約1500人まで急増。大河ドラマ館は「サンガスタジアム by KYOCERA」内にあり、同スタジアムを訪れる観戦客らも見込み、市は来館者数の目標を「50万人以上」に設定した。

 今年1月11日にオープンすると、初日には行列ができるほどのにぎわいを見せ、市は、城下町や地元グルメを紹介する「明智光秀マップ」を作るなど、観光客らの呼び込みに注力。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月以降、トロッコ列車や保津川下りなどに訪れる観光客や団体ツアーのキャンセルが相次ぎ、4月11日からの臨時休館も決まった。

 運営費は、閉館までの1年間で約3億円かかる。府内に出されていた緊急事態宣言が解除されたことに伴い、来館者の検温など感染予防対策を講じた上で5月25日から再開したが、これまでの来館者数は約3万人にとどまっており、目標達成にはほど遠いのが現状だ。

 そこで、少しでも損失を埋めようと、市はふるさと納税専用サイト「ふるなび」を活用して、CF「背水の陣―光秀の叫び!京都・亀岡ゆかりの地支援プロジェクト」を実施することにした。サイトでは、「感染防止を極めつつも、多くの方々に参上願う至難の業に、それがしは挑む」などと、明智光秀が民衆に助けを求めるような口調で寄付金を募っている。

 市外の寄付者には、金額に応じて地元産の野菜や亀岡牛などの返礼品を用意しているほか、同館の入館券付きのものも準備。集まった寄付金は、今後の展示制作や新型コロナウイルス対策の強化などに充てる。

 CFの受け付けは5月27日から始まり、1000万円を目標に7月末まで行う予定。市光秀大河推進課の担当者は「ドラマの舞台が京都に移る前に、多くの人に訪れてもらい、挽回できれば」と話している。

無断転載禁止
1262604 0 経済 2020/06/06 13:31:00 2020/06/06 18:37:32 2020/06/06 18:37:32 約40日間の休館後、運営費をCFで募っている「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」(亀岡市提供)(亀岡市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200606-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

一緒に読もう新聞コンクール

新着クーポン

NEW
参考画像
800円650円
NEW
参考画像
ご宿泊のお客様にコーヒー1杯サービス
NEW
参考画像
2000円1800円
NEW
参考画像
1100円550円
NEW
参考画像
790円720円

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ