読売新聞オンライン

メニュー

上半身を覆うカバーや席間カーテン…「3密で危ない?」高速バスが飛沫防止策

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた高速バス会社が、客足回復へ向け、感染対策を本格化させている。乗車時間の長さからくる感染への不安を払拭ふっしょくしようと、上半身を覆うカバーやカーテンの設置などに取り組む。19日の都道府県をまたぐ移動の解禁で人の動きが戻りつつあり、「庶民の足」復活に期待がかかる。(柳沼晃太朗)

通路側は空席

窓側の座席に、上半身を覆うカバーを設置する乗務員(東京都江東区で)
窓側の座席に、上半身を覆うカバーを設置する乗務員(東京都江東区で)

 東京都内にある高速バス営業所。座席についた従業員が、上部のクッションに取り付けられたフードを下ろすと、上半身がすっぽりと覆われた。

 東京と東北、九州をつなぐ高速バス会社「ウィラーエクスプレス」(東京)が今月1日から導入した飛沫ひまつ防止カバーだ。寝顔を見られたくないという女性客のために設置していたフードに、不織布(長さ50センチ、幅横1メートル)を取り付けたもので、布も頻繁に取り換える。

 同社は緊急事態宣言が出る前の4月4日から全20路線の約300便を運休。宣言解除などを受け、今月1日から一部路線の運行を再開させており、当面は2人がけの通路側を空席とする対策もとる。再開後の利用客は以前の約3割にとどまるが、乗務員の内村信一さん(31)は「しっかりと対策すれば、客足が戻ると信じている」と話した。

窓開けられず

 高速バスは2017年度の利用者が全国で1億350万人にのぼったが、感染拡大で客足が急減し、国内最大級のバスターミナル「バスタ新宿」(東京)では4月末~5月末、1日の発着便数が前年より8割強減の約200台に落ち込んだ。

 移動解禁となった今月19日には約45%の約700台に回復したが、高速バスは安全面から窓が開けられない構造が一般的で、乗車時間も長い。今年1月に中国人客を乗せた観光バスでツアーガイドらが感染し、印象が悪くなったこともあり、各社は、乗車前の検温の実施や座席数を減らすなど対策に神経をとがらせる。

 コスト面から座席の減少に踏み切れない会社は、設備面で工夫を凝らす。

 (ここから先は読者会員のみ見られます。こちらでログイン・会員登録をお願いします)

無断転載・複製を禁じます
1307649 0 経済 2020/06/22 15:00:00 2020/06/29 11:10:28 2020/06/29 11:10:28 箱根湯本の見番で。普段は各芸者さんの家で行われる(5日午後9時26分、神奈川県足柄下郡で)=中山知香撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200625-OYT1I50036-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)