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幻の「赤池」から採取の乳酸菌、山梨大研究室が商品開発に乗り出す

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赤池から採取した乳酸菌をプレート培地で確認する柳田教授(右)と賀茂さん(20日、山梨大ワイン科学研究センターで)
赤池から採取した乳酸菌をプレート培地で確認する柳田教授(右)と賀茂さん(20日、山梨大ワイン科学研究センターで)

 山梨大の研究室が、今夏に山梨県富士河口湖町精進の精進湖付近に出現した「赤池」から取った乳酸菌を使って、商品開発に乗り出した。プレミア感のある飲食品を生み出し、地域おこしにつなげようとしている。(渡辺洋介)

9年ぶりに出現した赤池(7月17日、富士河口湖町で)
9年ぶりに出現した赤池(7月17日、富士河口湖町で)

 幻の池と言われる赤池は7月、長雨の影響で出現した。台風で現れた2011年以来となる。富士五湖の精進湖近くに位置し、精進湖の水位が上昇すると現れる。地元では五湖と合わせて「富士六湖」とも呼ばれる。

 商品開発に着手したのは、山梨大ワイン科学研究センターの柳田藤寿教授(59)(醸造学)と同大4年の賀茂いずみさん(22)。柳田教授の研究室は、県内の自然環境などから有用な微生物を探し、地域活性化に生かせるような飲食品などの開発に注力している。11年に赤池が出現した時は、赤池から取れた酵母を使ったワインを開発して話題を呼んだ。

 7月中旬、ニュースで赤池の出現を知った柳田教授らはすぐに管理者に連絡を取った。許可を得て赤池の水計40リットルを採取し、研究に着手した。濾過ろかするなどして、乳酸菌と思われる株を200近く分離。今後半年ほどかけて、それぞれの乳酸菌について機能性を評価し、ふるいにかけて有用なものを選んでいくという。

 優れた機能性を持つ乳酸菌があれば、来年にも乳酸発酵飲料などの商品化を目指すという。賀茂さんは「赤池でこんなに乳酸菌が取れるとは思わなかった。民間では作れないような付加価値のある商品を開発したい」と意気込む。

 柳田教授によると、赤池は11年まで6~7年周期で出現していた。今回は9年ぶりで、その周期を超えていたが、諦めずに出現を待っていたという。柳田教授は「前回は酵母を使ったワイン開発だったので、今回は乳酸菌をと考えていた。『幻』というストーリー性がある赤池の力を借りて、地域活性化につなげたい」と話している。

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1440678 0 経済 2020/08/29 12:39:00 2020/08/29 12:39:00 2020/08/29 12:39:00 赤池から取れた乳酸菌をプレート培地で確認する柳田教授(右)と賀茂さん(20日、甲府市の山梨大ワイン科学研究センターで) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200826-OYT1I50035-T.jpg?type=thumbnail

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