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「GoToトラベル」中小宿泊施設に予算枠…高額ホテル偏重で確保へ

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 国土交通省は、政府の観光支援策「Go To トラベル」事業について、中・小規模の宿泊施設を対象とする予算枠を確保する方針を固めた。利用者が比較的高額なホテルや旅館に偏る傾向が見られるため、既存の予算の枠内で中小向けの予算を確保し、政策効果を幅広く浸透させたい考え。

 国交省は7月22日の事業の開始当初から、利用者が特定の観光地に集中しないよう、地域や時期ごとに予算を配分してきた。だが、同省によると、業界団体の調査で利用者が高価格帯の宿泊施設に偏っている傾向が分かった。このままでは、低価格帯の中小宿泊施設の利用が少ないまま予算を使い切ってしまう可能性もあり、中小向けを確保する。

 団体旅行向けでも予算枠の確保などを検討する。企業などの団体旅行の需要が低迷し、貸し切りバス事業者や団体客中心の宿泊施設の利用が伸び悩んでいるためだ。いずれも、配分額や仕組みなど、今後詳細を詰めていく。

 トラベル事業は4月に成立した緊急経済対策で約1・3兆円の予算を確保し、旅行代金の最大35%(最大1万4000円)割引が柱だ。10月からは土産物店などで使える地域共通のクーポンの利用が始まり、旅行代金の割引と合わせて、最大で旅行代金の半額が補助されることになる。事業には今月7日までに全体の57・7%の2万273の宿泊事業者と、60・4%の6288の旅行業者が参加登録し、3日までの延べ宿泊者数は781万人以上だった。

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