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[New門]日銀短観 回収率99%の秘策

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[New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「日銀短観」。

 日本銀行が年に4回、集計・公表する「短観」は景気の良しあしを判断する上で最も重要な経済指標の一つ。調査対象の約1万社からの回収率は毎回99%前後に達し、この種の調査では際だって高い。新型コロナウイルスの感染が拡大する中でもそれは変わらない。裏側にはお公家集団らしくない泥臭い努力がある。

対象1万社 未回答には「拝み倒し」電話

 毎回、午前8時50分に公表される短観。日銀本店8階の役員フロアに結果が届くのは公表とほぼ同時で、黒田東彦はるひこ総裁といえども当日朝まで内容を知ることはできない。「情報漏えいを防ぐ意味もあるが、前日まで回収を受け付けて集計作業を行う」(元幹部)からだという。

 調査表を発送して2週間後が回答の締め切り日で、さらに公表までの2週間の間に遅れて届いた分も結果に反映させる。この10年、調査に協力する都内の不動産コンサルティング会社の石川和夫社長(74)は、遅くとも締め切り日の1週間前には回答を済ませてきた。「短観は金融政策を左右し、日本経済に貢献する大切な調査。速やかに答えるのが対象者の義務だ」と話す。

 石川社長のような経営者ばかりではない。毎回、約1万社のうち締め切り日に間に合うのは7割程度にとどまる。日銀はその時点で未回答の3000社前後に一斉に確認状を郵送し、さらに調査担当の職員らがすべてに電話をかけて催促する。電話による念押しは回答が届くまで何度も繰り返されるという。

 全国に数十人いる調査担当の職員は、それぞれ受け持ちの企業を割り振られる。1社減れば回収率は0.01ポイント低下する計算で、職員は、受け持ちの中から1社でも未回収が出ると肩身の狭い思いをする。短観担当だった元職員の鈴木卓実氏は「電話の相手に頭をぺこぺこ下げて拝み倒す勢いでやり、泥臭さは全くいとわない」と話す。それでも毎回、対象企業の休業や倒産、合併などが原因で、1%程度の回収漏れが出てしまうという。

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1471841 0 経済 2020/09/12 05:00:00 2020/09/12 08:54:06 2020/09/12 08:54:06 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200911-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail

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