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新型コロナウイルスの感染拡大で旅客機の利用が低調な中、航空会社は上空を遊覧飛行する「周遊便」に力を入れている。大幅な減便により使われなくなった機体を活用し、収益を穴埋めする苦肉の策だが、完売となるなど人気を集めている。
全日本空輸(ANA)は4連休さなかの20日、総2階建てで世界最大の旅客機のエアバス「A380」(約500席)を使い、富士山、名古屋、三宅島の上空を回って90分間で成田に戻る周遊便を飛ばした。
「空飛ぶホテル」とも呼ばれるA380は、通常時はハワイ線で運航している。ただ、需要の低迷によりハワイ線は現在運休中で、使われずにいた。
今回の周遊便は、8月に続く第2弾。いずれもエコノミークラス(1万4000円~)やファーストクラス(5万円)など用意した約350席分は完売した。和歌山市の会社員の男性(39)は、「A380に乗れる機会はめったにない。コロナ禍でも気分が高まる」と話した。