「外国人受け」期待、「Hyogo Sake 85」原料の日本酒生産が3倍超

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「Hyogo Sake 85」を原料に、西山酒造場が醸造を予定する酒の商品ラベル(見本)。米、中両国への輸出も予定する=同社提供
「Hyogo Sake 85」を原料に、西山酒造場が醸造を予定する酒の商品ラベル(見本)。米、中両国への輸出も予定する=同社提供

 酒米「Hyogo Sake 85」の栽培面積が、拡大している。兵庫県立農林水産技術総合センター(加西市)が県北部向けに開発した新品種。今年度はこれを原料にした日本酒の生産量が、県内の蔵元全体で前年度の3倍超となる見通しだ。香りが際立つ逸品の製造に適することから、「外国人受けする」と期待は高く、県は「SAKE」の輸出促進に期待を寄せる。

 「Hyogo――」は県北部の気象条件にも適した極早生ごくわせの品種で、県内での栽培面積は今年度、丹波市と新温泉町で計8ヘクタール。1・7ヘクタールだった昨年度から、一挙に拡大した。

 この酒米を使う酒蔵も4社から、丹波篠山市や香美町、南あわじ市など県内全域の10社に増え、生産量は2万8000リットル(前年度9000リットル)になると県は見込んでいる。

 いもち病の被害やスズメの食害を受けにくく、米をあまり削らずに原料にできる特徴があるため、「香りの高い酒になりやすい。こうした利点や育てやすさが生産者に受け入れられたのでは」と担当者はみる。

    ◇

 兵庫は酒米の最高峰「山田錦」の発祥地。それに続く次世代の酒米を育てようと県が開発したのが、「Hyogo――」だ。海外で日本酒のブランドを更に高めるきっかけに、という夢を託し、品種名をローマ字表記にした経緯がある。

 丹波市市島町の「西山酒造場」は今年度から、原料として使う。西山周三社長(47)は「コスト面の魅力もある。これまで通り、県内産の酒米にこだわりつつ、新品種でチャレンジしていく決意をした」と説明する。

 例年、正月用に限定販売する純米大吟醸「小鼓 干支ラベル」にするべく、1・8リットル瓶換算で6000本を醸造するという。米、中両国にも輸出する予定で、「この2か国で支持されれば、どの国でもいける」と試金石とする考えだ。

 西山酒造場は既に、他の酒米で造った酒を30か国以上に輸出している実績があるだけに、「海外に広い販路を持つ蔵元の参加はありがたい」と県立農林水産技術総合センターの杉本琢真課長(主作担当)。「これまでは生産量が限られ、国内だけで酒はすぐ完売していた。兵庫の新しい酒米を世界にPRできる」と期待をかける。

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1523185 0 経済 2020/10/05 14:41:00 2020/10/05 15:07:15 2020/10/05 15:07:15 西山酒造場が「Hyogo Sake 85」を原料にして醸造を予定している商品ラベルの見本(同社提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201005-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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