庭園や植物園巡る「ガーデンツーリズム」育てる…政府、コロナ後の観光資源に期待

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 政府は庭園や植物園を巡る「ガーデンツーリズム」の促進に本腰を入れ始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で経済が停滞し、特に地方の観光業への影響が大きいことから、立て直しに向け、新たな観光資源として育てたい考えだ。

 ガーデンツーリズムは、複数の庭園や植物園などを組み合わせて魅力的な観光ルートを創出する取り組み。地方に観光客を呼び込む手法として、欧米では古くから定着している。

 政府は17日、水墨画家・禅僧の雪舟ゆかりの庭園などを巡る「雪舟回廊」(島根、岡山、広島、山口県)と、都内でありながら緑に囲まれた空間が楽しめる「むさしの・ガーデン紀行」(東京都)の2件を庭園間交流連携促進計画(ガーデンツーリズム)登録制度に登録する。

 政府が昨年創設した登録制度は、自治体や施設管理者でつくる協議会の申請を受け、〈1〉地域の風土や歴史を反映したテーマ設定〈2〉地域活性化などの将来像――などを考慮して、観光関係者や大学教授らで構成する審査会が審議し、国土交通省都市局長が登録する。これまで全国で8件が登録されていて、今回の登録で計10件になる。

 雪舟回廊は、今年が雪舟生誕600年にあたることもあり、雪舟作の伝承が残る常栄寺庭園(山口市)や萬福寺庭園(島根県益田市)などを巡るツアーが評価された。

 昨年登録された「富士・箱根・伊豆『皇室ゆかりの庭園』ツーリズム」は、大正天皇の静養のために造営された「沼津御用邸記念公園」(静岡県沼津市)、皇族の避暑地だった「県立恩賜箱根公園」(神奈川県箱根町)などからなる。地元旅行会社が企画したツアーは皇室ファンらの関心を集め、特に人気が高かったという。

 政府は観光需要喚起策の「Go To トラベル」に合わせて、ガーデンツーリズムの積極的な活用も促し、各地の観光収入増につなげたい考えだ。イベントの開催やSNSを活用した広報戦略などへの支援を強化し、国土交通省のホームページで観光ルートを紹介するなど国内外へのPRを実施する。

 日本の庭園文化は海外からも関心が高いことから、政府高官は「新型コロナの収束後、海外旅行が正常化すれば、訪日観光客の取り込みにもつながる」と期待を寄せている。

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1533250 0 経済 2020/10/09 11:33:00 2020/10/09 11:33:00 2020/10/09 11:33:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201009-OYT1I50044-T.jpg?type=thumbnail

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