「僕好みのB級グルメ」宇宙の野口聡一さんにチキンラーメン、焼きそば

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国際宇宙ステーションに到着し、地球の関係者と交信する野口聡一宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)
国際宇宙ステーションに到着し、地球の関係者と交信する野口聡一宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)

 国際宇宙ステーション(ISS)に半年間にわたり滞在する宇宙飛行士の野口聡一さん(55)のストレスを和らげようと、国内の食品メーカーなどが宇宙でも食べられる日本食を提供している。即席麺やから揚げなど44品目に上り、長期保存など厳しい基準をクリアすることで、加工技術の向上にもつなげている。(経済部 小野田潤)

44品目提供 米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ)は、飛行士が乗り込む宇宙船とは別のロケットで、食料・水などの物資をISSに補給する。宇宙食に求められるのは「常温で1年半以上保存できる」「食中毒を起こさない」「飛び散らない」などの条件を満たすことだ。

 2005年から宇宙食を提供する日清食品ホールディングスは今回、「スペース日清焼そばU.F.O.」「日清スペースチキンラーメン」など4品目を追加し、計7品目に増やした。

 宇宙用の「U.F.O.」は野口さんの「焼きそばも食べたい」とのリクエストに応じて作った。ISSでは「湯切り」ができないため、5分かけて麺に水分を浸透させる。9月の記者会見で野口さんは「僕好みのB級グルメの数々が宇宙に進出するので楽しみだ」と語った。

 野口さんは05年のスペースシャトル搭乗時、江崎グリコの市販用ビスケット菓子ビスコの「保存缶」を携行した。今回の任務のためにグリコは、ビタミンやカルシウムなどの配合を調整した「スペースビスコ」を用意した。

 ローソンは看板商品の「からあげクン」をフリーズドライ加工した「スペースからあげクン」が、初めてJAXAの認証を受けた。

加工技術向上 日本人宇宙飛行士向けのメニューは回を追うごとに充実している。17年に金井宣茂さんがISSに滞在した際に比べ、約2倍に増えた。食品メーカーは商品のPRに加え、保存期間の延長など品質改良につなげている。

 宇宙ビジネスの拡大を見据えて研究開発も活発化している。電通は、自動車部品大手デンソーなどと共同で、ゼリー状の食材を使って寿司すしなどを作る「3Dフードプリンター」の活用を目指す。JAXAは昨年、企業や大学と連携し、宇宙で野菜や培養肉の生産を目指すプロジェクトを始めた。

 投資会社スパークス・アイ・エフ(東京)で宇宙産業への投資を担当する大貫美鈴さんは「コンパクトな宇宙食の開発は、非常食や介護食への応用や、途上国への食料支援など大きな可能性を秘めている」と指摘する。

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1635785 0 経済 2020/11/18 16:24:00 2020/11/18 16:50:13 2020/11/18 16:50:13 関係者と交信する野口聡一宇宙飛行士(右)(JAXA/NASA提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201118-OYT1I50032-T.jpg?type=thumbnail

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