【独自】全日空、QR決済「ANAペイ」を年内にも開始…マイル会員対象
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全日本空輸(ANA)を傘下に持つANAホールディングス(HD)は年内にも、QRコードを使ったキャッシュレス決済事業「ANA Pay(ペイ)」を始める方針を固めた。現在約3700万人が加入するマイレージクラブ会員が対象となる。業績が大幅に悪化する中、顧客囲い込みを図り、新たな収益源として成長させたい考えだ。
ANAペイは日常の買い物などでの決済に使えるほか、将来的には旅行や保険などのサービスをインターネット上で購入する際の決済手段として利用できるようにする。ANAHDのポイントプログラム「ANAマイレージクラブ」のアプリ上での使用を想定している。サービスを利用するには、ANAHDが発行するANAペイ対応のクレジットカードとひも付ける必要がある。1000円分のチャージと買い物で、カードの種類に応じてマイレージを6~16マイルためられる。
10月に公表した事業構造改革では、顧客データを活用した「プラットフォーム(サービス基盤)ビジネス」を拡大する方針を盛り込んだ。売上高約2000億円のクレジットカードやマイル事業を5年間で2倍に成長させ、航空に次ぐ収益の柱とする計画を示していた。