【独自】地球にやさしい「水素航空機」開発、経産省が国内企業を後押し
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経済産業省は、水素を燃料とする次世代航空機の開発に向け、国内の関連メーカーに資金支援する方針を固めた。世界的に「脱炭素」が広がる中、二酸化炭素(CO2)の排出量の少ない航空機の実用化を見据え、日本企業の競争力向上を図る。
エンジン開発に補助金
菅首相は2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標に向け、環境分野に投資する企業への支援策として2兆円の基金を創設する意向を表明している。資金はこの基金から拠出する方向だ。

水素航空機は液体水素を燃料とし、CO2を排出しない。液体水素はマイナス250度以下と極めて低温のため、大容量で耐久性の高い貯蔵タンクが必要になる。専用エンジンも不可欠で、これらの開発には多額の費用がかかる。
国内には欧州エアバスや米ボーイングのような完成機メーカーはないが、エンジンを含む主要部品を三菱重工業やIHI、川崎重工業などが手がける。こうした企業が水素航空機用の部品を開発する際、費用の一部を補助する。
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