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ミナミの三津寺「みってらさん」、高層ビルに…本堂移築・4階以上はホテル

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新しい時代の寺作りを目指す三津寺。本堂を丸ごと新しいビルに移し、生まれ変わる
新しい時代の寺作りを目指す三津寺。本堂を丸ごと新しいビルに移し、生まれ変わる

 「みってらさん」の愛称で親しまれる大阪・道頓堀近くの三津寺みつてら(大阪市中央区)が、現在の本堂をそのまま新しいビル内に移して再生する全国でも珍しい寺院一体型高層ビルに生まれ変わることがわかった。檀家だんかが減少するなか、多くの人が参拝できるお寺の機能を維持するため、異業種との共生で生き残りを図る新時代の複合型開発が進み始めている。(経済部 田畑清二)

 計画では、ビルは寺の敷地内に地上15階建て(高さ約60メートル)で建設し、1~3階を吹き抜けにして、補強工事を施した本堂を移動する。新しいビルが本堂を覆う形となり、4階以上をホテルとして、大手不動産開発の東京建物(東京)が開発し、物販店舗も入居する。

 寺の西側にあたる御堂筋側に出入り口を設け、通行人が出入りしやすくする。来年1月に着工し、2023年6月の完成を目指している。

 三津寺は奈良時代の創建とされ、現在の本堂は1808年(文化5年)に建立された。築200年を超え、定期的な補修が必要となる一方、多大な費用をどう工面するかが課題となっていたが、寺がビル建設に伴う賃貸料収入を得ることで、維持費などをまかなうことにした。

 同寺の加賀哲郎住職(64)は「戦災も乗り越えてきた本堂をどう残すのかに知恵を絞った」と開発への思いを話す。宿泊者らに仏教を体感してもらえるように、朝のお勤めや絵写経の体験などができるようにしたいと意気込む。

 寺院の経営を巡っては、人口減少などによる檀家減少や葬儀の簡略化が進む一方、老朽化などで耐震性などに不備があるケースが増えており、財源の確保が課題の一つとなっている。

 京都市の浄土宗浄教寺は9月、1階に寺が入居する9階建てホテルとして開業。「南御堂みなみみどう」と呼ばれる真宗大谷派難波別院(大阪市)の建て替え事業では、建物の一部を山門として開発した商業施設が昨年11月にオープンするなど、寺院と企業が連携し、新たな寺作りの形を模索する動きが広がりつつある。

 ◆三津寺=奈良時代の創建で、奈良・東大寺の大仏造立(ぞうりゅう)に協力した高僧・行基が造営した四十九院の一つとされる。真言宗御室派で、木造十一面観音菩薩立像など大阪市指定文化財を所蔵。1879年には本堂を仮議場として、第1回大阪府会の開会式が行われた。寺の南側が面する東西の通りは「三津寺筋」と呼ばれ、飲食店などの入ったテナントビルが立ち並ぶ大阪・ミナミの繁華街として知られる。

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1682816 0 経済 2020/12/07 15:00:00 2020/12/07 15:00:00 2020/12/07 15:00:00 新しい時代の寺作りを目指す三津寺。本堂がそのまま移築される https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201207-OYT1I50056-T.jpg?type=thumbnail

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