中西経団連会長、脱炭素「経済界全体が中長期の視点で」…目標達成に「原子力うまく活用」
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経団連の中西宏明会長は読売新聞などのテレビ会議によるインタビューに応じた。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする政府の目標に関し、「経済界全体が中長期の視点で検討すべきだ」と述べ、産業界として前向きに取り組む考えを示した。

中西氏は「人類の知恵である原子力をうまく活用しないとまずい」として、原発再稼働や再生可能エネルギーの拡大を通じて目標達成を目指す方針を強調した。
さらに「2021年は新型コロナウイルスを克服し、新たな成長戦略を加速する年にできる」と語り、企業が株主だけでなく経済や社会全体の持続可能性を重視して活動する「サステナブル・キャピタリズム」の必要性を訴えた。自身のリンパ腫再発に伴う治療については、「年を越えて入院が続くとは予想していなかった」と説明しつつ、22年の任期満了まで会長職を全うすることに意欲を示した。
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