返礼品で温泉ワーケーション…テレワーク環境ばっちり
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新型コロナウイルス感染症の拡大や働き方改革で、ICT(情報通信技術)を活用して会社に行かずに仕事をするテレワークや、仕事と休暇を両立させて楽しむワーケーションが注目を集めている。岩手県内でも、個々の施設だけでなく、自治体主導で、温泉や豊かな自然を楽しみながら仕事ができる環境の提供が始まった。

奥州市は昨年末、ふるさと納税の返礼品に「焼石岳温泉ひめかゆ」のワーケーション宿泊プランを加えた。
宿泊するのは全5棟のコテージで、1棟に4人まで宿泊できる。公衆無線LAN「Wi―Fi」の環境を整備し、冷暖房、キッチンも備えていて、うち1棟はペットもOK。トイレ、ユニットバス付きで、隣接するひめかゆ温泉も利用でき、スキー場も近い。
寄付設定額は、7万円で3泊4日から25万円で30泊31日滞在まで、全4コースを設定。施設を指定管理する株式会社ひめかゆは「ふるさと納税の返礼品なので、負担感が少なく利用できる。自然の中で心身をリフレッシュしながら仕事をしたり、田舎暮らしに興味がある人にも利用したりしてほしい」という。問い合わせは、ひめかゆ(0197・49・2006)へ。
一方、一関市は、市の研修宿泊施設「いちのせき健康の森セミナーハウス」内に、テレワーク室6室を整備、昨年12月26日から利用を開始した。宿泊用だった部屋に、Wi―Fi環境と、仕事に必要な事務用デスクやプリンター、冷蔵庫などを用意。温泉やスキー場もあり、周辺の栗駒国定公園の自然が満喫できる。
3月まではモニター期間として、テレワーク室の利用は半日200円、1日400円。宿泊(1室1人3200円など)もできる。
すでに県外から利用もあり、一関市いきがいづくり課は「温泉やウィンタースポーツを楽しみながら、静かな環境で仕事ができる。県民の利用も歓迎です」という。問い合わせは、健康の森(0191・39・2020)へ。
◆ワーケーション=ワーク(労働)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語。観光地やリゾート地などに滞在し、テレワークで働きながら、休暇も楽しむライフスタイル。