米USTR、ベトナムは「通貨を安値に誘導」…制裁関税は見送り
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【ワシントン=山内竜介】米通商代表部(USTR)は15日、ベトナムの為替政策を「不当」だと認定する報告書を公表した。米国への輸出を有利にするために自国通貨「ドン」を安値に誘導していると指摘したが、制裁関税の発動は見送った。バイデン次期政権に対応を委ねた格好だ。
USTRのライトハイザー代表は声明で、「不公正な政策や慣行が米国に害を与えている」と強調し、「両国が我々の懸念に対処することを望む」と述べた。米財務省も昨年12月、ベトナムを「為替操作国」に認定している。
ベトナムは米中の貿易摩擦の余波で、米国向け輸出が急増している。2019年の米国のベトナムからの輸入額は前年比約35%増の666億ドル(約6兆9000億円)だった。
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