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大正浪漫のフロア持つ老舗旅館「そんな需要あったのか」…鬼滅コスプレの女性会社員ら集まる

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 大正時代を舞台に、人食い鬼と戦う少年の成長を描くマンガ「鬼滅きめつやいば」。公開中のアニメ映画が過去最高の興行収入を記録するなど、社会現象となったブームにあやかろうと、作品の世界観に近い和風建築を持つ新潟県内の観光施設が誘客の取り組みに力を入れている。

「鬼滅の刃」の主人公らになりきって撮影するコスプレーヤーら(昨年12月、弥彦村の旅館「四季の宿みのや」で)
「鬼滅の刃」の主人公らになりきって撮影するコスプレーヤーら(昨年12月、弥彦村の旅館「四季の宿みのや」で)

 昨年12月5日昼過ぎ、大正浪漫をテーマにしたフロアがある弥彦温泉の旅館「四季の宿みのや」(弥彦村弥彦)に、「鬼滅」の主人公・竈門かまど炭治郎らにふんしたコスプレーヤー5人が集まっていた。県内各地から集まった20歳代の女性会社員らで、再現性の高い衣装やウィッグをつけてキャラクターになりきると、時間を惜しむように撮影を続けた。

 撮影会を企画した魚沼市の女性会社員(28)は「老舗旅館でコスプレ撮影できるプランをツイッターで知り、やりたくなった」と話す。午前中には近くの弥彦公園でも撮影を行い、「ロケーションがよく、値段もリーズナブルで満足している」と笑顔を見せた。

 プランは完全予約制。着替えと撮影用の部屋2室を午前10時から午後3時まで1人1500円(税別)で使用できる。金びょうぶや和傘、扇子などの小道具を無料で使うことができるほか、キャラクター衣装も1着2000円(同)で貸し出す。事前に申し込めば、弥彦神社一の鳥居前や弥彦公園での撮影ができるのも売りだ。

 きっかけは数年前、コスプレの趣味を持つ客室係の女性(29)が、友人との個人的なコスプレ撮影に館内を使いたいと申し出たこと。白崎純也社長(48)は「全く未知の世界で、旅館にそんな需要があったのかと驚いた」と振り返りつつ、「もしかしたら、中高年に偏っている客層を広げるきっかけになるかも」とアイデアを温めてきた。

 昨年2月末に県内初の新型コロナウイルス感染者が確認され、3月の売上高は前年同月比で35%まで落ち込む中、少しでも客室の稼働につながればと、コスプレプランの商品化を指示。業務の合間を縫って小道具の購入などの準備を進め、10月に販売開始にこぎつけた。

 今月20日までの利用は7組22人。年末年始の感染拡大で首都圏などに緊急事態宣言が再発令され、一時的に客足は落ち込んでいるが、白崎社長は「将来を見据え、粘り強く続けていきたい」と話している。問い合わせは、みのや(0256・94・2010)へ。

 主人公らが所属する組織「鬼殺隊」の本部に似ているとSNSで評判になっているのが、新潟市江南区沢海の北方文化博物館だ。豪農・伊藤家の本邸として1882年(明治15年)から8年がかりで建てられた大邸宅で、一般公開されている。中でも100畳敷きの大広間と日本庭園は、鬼殺隊の幹部が集まる「柱合会議」の場面を彷彿ほうふつとさせる。

 佐藤隆男副館長(70)によると、昨年春頃から登場人物の衣装を着て写真撮影する親子連れなどを見かけるようになった。5月31日に公式SNSで紹介したところ、週末を中心にコスプレ姿で来場する人が急増。10月に映画が公開され、3連休中日の11月22日には、同月としては異例の入場者数1652人を数え、「半分近くが鬼滅ファンとみられる」という。

「鬼滅の刃」の主人公の衣装を着た佐藤副館長。左はテングの面(13日、新潟市江南区の北方文化博物館で)
「鬼滅の刃」の主人公の衣装を着た佐藤副館長。左はテングの面(13日、新潟市江南区の北方文化博物館で)

 佐藤副館長も土日祝日は主人公の衣装を着て接客。同館敷地内には、作中で鬼が嫌うとされる、樹齢150年超の「大藤」があったり、主人公の師匠が身につけている姿が描かれているテングの面があったり、不思議な共通点があるという。

 佐藤副館長は「多くの人が足を運ぶきっかけになるよう今後も積極的にPRしていきたい」としている。問い合わせは、同館(025・385・2001)へ。

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1793770 0 経済 2021/01/25 07:41:00 2021/01/25 07:41:00 2021/01/25 07:41:00 「鬼滅の刃」の主人公らになりきって撮影するコスプレーヤーら https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210125-OYT1I50003-T.jpg?type=thumbnail

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