パナソニック、太陽電池の生産から21年度中に撤退へ…中国勢台頭で
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パナソニックが2021年度中に、太陽電池の生産から撤退することが分かった。中国メーカーの低価格攻勢などで採算を確保することが難しいと判断した。
太陽電池は09年に買収した三洋電機が手がけていた事業で、三洋時代は世界シェア(市場占有率)の上位を占めた。だが、中国勢の台頭で近年は赤字が続き、20年には米電気自動車メーカー、テスラとの共同生産も終了していた。
主力のマレーシア工場は中国企業への譲渡を予定していたが、支払いが得られず、20年7月に契約を解除した。その後、新たな売却先は見つからなかった。島根県雲南市の工場でも太陽光パネルの部品や周辺機器の生産を終了する。
生産撤退後は、他社から太陽光パネルを調達するなどして、家庭や事業所向けの太陽光発電システムの販売は継続する。
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