旅客便「運休続出」で大打撃…機内食向け食材卸、負債48億円で事業停止
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帝国データバンク千葉支店は12日、機内食向け食材卸業「ムツミグローバルフーズネットワーク」(東京都中央区)と関連会社「フードリンケージ」(千葉県八街市)が10日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したと発表した。負債総額は2社合計で約48億円。新型コロナウイルス感染拡大による関連倒産としては県内24件目という。
発表によると、ムツミ社は2007年に設立された。エビやホタテなどを東京・築地で仕入れ、県内の自社工場で加工。機内食を扱う各社への販売のほか、東南アジアに輸出していた。20年6月期には年売上高約51億9200万円を計上した。
しかし、感染拡大で旅客便の運休が相次ぎ、機内食向け販売が大幅に減った。大手スーパーからの受注に注力したが、機内食事業の減少分を補えなかった。フードリンケージは09年設立で、食品加工販売を行っていた。