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半世紀にわたり観光の「顔」、金剛山ロープウェイ廃止の可能性…村が運営断念

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長年親しまれながら事業が廃止される見通しの「金剛山ロープウェイ」=千早赤阪村提供
長年親しまれながら事業が廃止される見通しの「金剛山ロープウェイ」=千早赤阪村提供

 大阪府千早赤阪村は18日、2年前から運休中の「金剛山ロープウェイ」について、村による運営を断念すると発表した。民間への譲渡を模索しているが難航しており、半世紀にわたって観光客に親しまれてきた路線は廃止となる可能性が高い。運行再開には、駅舎の耐震補強工事や設備投資に多額の費用が見込まれ、村財政を圧迫すると判断した。

 村は1966年、総事業費2億円をかけ、金剛山の麓の千早駅から山上の金剛山駅まで約1・3キロを結んでロープウェーを開業。高低差267メートルを移動しながら雄大な眺望を楽しめ、ピーク時の73年度には年間24万人が利用した。しかし、レジャーの多様化で次第に半分以下にまで減り、村の一般会計から毎年1000万円以上を補てんしていた。

 2004年からは指定管理者制度による民間委託で再起をはかったが、実質的な赤字が続き、これまで村の一般会計から約6億円を繰り入れた。施設改修のために発行した起債(借金)残高も約2800万円ある。

 18年の大阪北部地震などを受け、村がロープウェー施設の耐震診断をしたところ、両駅が強度不足とわかり、19年3月から運休。山上で村が運営してきた宿泊施設「香楠荘」もその半年後に休館した。

 このため、村議会は事業についての特別委員会を設けるなどして今後のあり方を検討。昨年6月の村長選では、「ロープウェーでこれ以上、村の負担を増やさない」と公約に掲げた南本斎村長が初当選。村が再検討した結果、村営による事業の廃止と、香楠荘を所有する府に返却するための関連議案を今月25日開会の村議会に提案することにした。

 村によると、ロープウェーの運行再開には駅舎の耐震補強や、開業以来更新していない電気設備の工事などに計10億円以上が必要という。さらに、今後、民間の譲渡先が見つからない場合、自然公園内にある施設を元通りにする現状復旧工事が必要で、撤去や植林に約5億円かかる見通し。

 村は「金剛山を地域活性化に生かす新たな方法を模索したい」としている。

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1856109 0 経済 2021/02/20 09:49:00 2021/02/20 11:50:52 2021/02/20 11:50:52 長年親しまれながら事業が廃止される見通しの「金剛山ロープウェイ」=千早赤阪村提供(千早赤阪村で)=吉田誠一撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210219-OYT1I50033-T.jpg?type=thumbnail

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