手ぶら参加可能な「ソロキャンプ」…初心者向けプラン、定員3倍の応募
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新型コロナウイルス感染拡大の影響でアウトドア人気が高まっている中、三重県紀北町のキャンプ場「孫太郎オートキャンプ」が、一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」をサポートするモニタープランを企画した。参加者に好評だったため、プランを商品化する予定だ。(根岸詠子)

孫太郎オートキャンプは熊野灘に面し、釣りや海水浴、バーベキューなどが楽しめる。近年のキャンプブームで利用者は増加傾向で、昨年2月もオフシーズンながら利用者が倍増した。全国で緊急事態宣言が出て約2か月間休業したが、昨年1年間の利用者は前年より4割増えたという。
「3密を避けるためにも一人で出かけたい」「屋外で気分転換したい」などと、ソロキャンプも人気がある。その一方、「やってみたいけど、何を用意すればいいか分からない」といった声もあり、初心者向けのモニタープランを企画したところ、定員の約3倍の応募があった。
モニタープランでは、テントや寝袋、ランタン、コンロなど、キャンプに必要な道具一式を貸し出し、手ぶらで参加できるようにした。道具の使い方やたき火での調理法なども、スタッフが指導した。
2月12日から1泊2日のプランには男女7人が参加し、1人用のテントを組み立てたり、カレー鍋を作ったりした。熊野市の団体職員女性は「一人でボーッとしたい時があり、ソロキャンプに興味があった。テントは持っていないけど、色々教えてもらえるので助かる」と、スタッフに手伝ってもらいながらテントを組み立てた。御浜町の男性も「たき火をしたくて参加した。キャンプ道具は持っていないけど、早速、買いそろえたくなった」と話した。
キャンプ場では3月以降、1人用のキャンプ道具一式のレンタル料と施設の使用料をセットにしたプランを販売予定。料金は検討中。支配人の梅森智秀さんは「キャンプ未経験なのに、いきなり道具をそろえるのは負担が大きい。初心者はスタッフがお手伝いするので、まずはレンタルの道具でソロキャンプを体験してほしい」としている。
問い合わせは孫太郎オートキャンプ(0597・47・5371)。