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全日空「1円でも多く稼いでいく」…苦境の航空会社、知恵で勝負

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出向先のコールセンターで電話対応をする日本航空の客室乗務員ら(1月19日、東京都豊島区で)=横山就平撮影
出向先のコールセンターで電話対応をする日本航空の客室乗務員ら(1月19日、東京都豊島区で)=横山就平撮影
全日空が通販を始めた国際線の機内食。写真は赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ=全日空提供
全日空が通販を始めた国際線の機内食。写真は赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ=全日空提供

 新型コロナウイルス感染拡大で苦境に立つ航空会社が、あの手この手で危機を乗り越えようと奮闘している。客室乗務員らの異業種への出向や機内食のインターネット販売、遊覧飛行。社員たちは「元の職場に戻った時に今の経験が役立つはず」と前向きに挑んでいる。(越村格、鈴木慎平)

■「有意義な期間に」

 1月中旬、東京都豊島区のビルの一室。「ご担当者様はいらっしゃいますか」「今後もどうぞよろしくお願い致します」。コールセンター会社「テレコメディア」で、ヘッドホンをつけた除村よけむら保乃香さん(28)が、電話をかけていた。

 除村さんは日本航空の客室乗務員だ。入社6年目。国際線担当だった昨年9月、日航が取り組む外部出向の募集に手を挙げ、異業種のテレコメディアに来た。

 同社では企業への電話調査を担当。最初は緊張で早口になったが、次第に落ち着いて話せるようになったという。除村さんは「コロナだからこそできる経験だと思い、希望した。調査内容に応じてお金や社会の制度など新たに学ぶことが多い。自分を磨く有意義な期間にしたい」と語った。

 日航は昨年、人件費抑制などを目的に外部出向を始め、多い日で約1000人がホテルやコールセンター、家電量販店、地方自治体などで勤務する。寺社で巫女みこや奉仕員の業務に当たった社員もいる。

 出向先の評判は良いといい、延べ約250人を受け入れたテレコメディアでは、調査の回答率が7ポイント上昇した。関田勝次会長は「航空業務で培った丁寧な応対が生きている」と喜ぶ。

■「1円でも多く」

 航空業界の苦境は出口が見えない状態だ。

 航空輸送統計によると、緊急事態宣言中だった昨年5月の国内線旅客数は前年同月比93%減と大きく落ち込み、最新の数字である昨年11月も44%減だった。国際線も昨年4~11月は前年比9割超の減少が続く。

 日航は2020年4~12月期連結決算の最終利益が2127億円の赤字となり、全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスも同期連結決算の最終利益が3095億円の赤字だった。

 航空各社は外部出向以外にも知恵を絞る。

 全日空は昨年12月から、国際線の機内食の通信販売を開始。第1弾として、エコノミークラスで提供されていた牛すき焼き丼やビーフハンバーグステーキなどを1セット(12食分)7200~9000円で販売したところ、計1100セットが数日で完売した。

 その後も機内食を組み合わせたメニューを考案して販売しており、2月17日に発売した「とろとろ玉子の鰻玉丼うなたまどん」などの第5弾は、公式通販サイトで数分で売り切れた。売り上げはこれまでで1億円を超えた。

 全日空は、ANAのロゴなどがデザインされたマスクも販売。担当者は「航空収入だけでは乗り切れない。1円でもコストを下げて、1円でも多く稼いでいく」と力を込める。

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1867432 0 経済 2021/02/25 15:00:00 2021/02/25 19:27:07 2021/02/25 19:27:07 全日本空輸が通販を始めた国際線エコノミークラスの機内食(写真は赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ)=全日空提供 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210225-OYT1I50043-T.jpg?type=thumbnail

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