チラシとネット広告併用で販促効果最大化…オンラインフォーラムで議論
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読売新聞グループ本社などで作るリテールアド・コンソーシアムは25日、オンラインフォーラム「ニューノーマル時代のリテール販促戦略」を開いた。企業の販促担当者らによるパネル討論では、新聞折り込みチラシとネット広告を特性に合わせて使い分けることが効果の最大化につながるとの指摘が相次いだ。
冒頭、読売新聞社などが昨年11月に行ったチラシとネット広告の効果測定調査の結果を報告。監修したコンサルタントの田中義啓氏は「チラシとネットの利用層は重なりが少ない。うまく併用して売り上げの天井を突破する可能性を追求すべきだ」と指摘した。
調査に協力したトライアルカンパニーの野田大輔マーケティング部長は、人工知能(AI)カメラなどITを活用した販促の取り組みを紹介。マーケティングに詳しい東京国際大の平木いくみ教授は「デジタルに慣れ親しんだ若年層ほど、実は紙媒体の効果が高い」と述べた。 続くパネル討論では、眼鏡ブランド「Zoff」を展開するインターメスティックの井戸喜貴氏、キタムラの柳沢啓氏、ベルーナの出来宏崇氏らが、新たな生活様式下での販促のあり方について議論。「地方や高年齢層にはチラシに強みがある。ネットとの併用で幅広い顧客をカバーできる」などの意見が出た。