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消毒での手荒れに悩む人にも…せっけん独学で手作り、肌質改善した男性が製品化

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 新型コロナウイルスの感染防止のため、頻繁な手洗いや手指消毒で手荒れに悩む人が増える今、大阪府泉佐野市内のせっけん専門店の商品が「使い心地が良くて、肌質も改善する」と注目されている。アトピー性皮膚炎に悩む男性経営者が独学で手作りしたせっけんで、肌への優しさが消費者に喜ばれている。(北口節子)

 南海泉佐野駅近くのつばさ通り商店街の一角にある、無添加手作りせっけん専門店「オラン・ク・オラン」。3月で開業10年を迎えた店内には、四角くラッピングされた6種類のせっけんが並ぶ。

 代表の橋本健一さん(43)は、アトピー性皮膚炎のため、中学生の頃からステロイド薬で炎症を抑えていた。だが、症状は悪化して全身が赤く腫れ、仕事も退職を余儀なくされた。

 転機は22歳で地元に戻り、生活協同組合で働き始めた時。商品の説明のためにシャンプーなどの原料を調べたところ、市販品の多くに合成界面活性剤が含まれていることを知った。

 口に入れても安全な材料でせっけんを作れると知り、独学で作り始めた。完成した品を自身で試すと、薬の使用頻度が減り、肌質も改善。「自分のように肌で悩む人の助けになれる」と、製品化を決めた。

 知人のつてで、インドネシアで無農薬栽培のココナツ油を手搾りする農家の協力を得た。他の材料もオレンジやハチミツ、精油など天然由来にこだわり、2011年、インターネットを中心に販売を始めると、アレルギーや皮膚疾患に悩む人の支持を集めた。

 コロナ禍でせっけんを用いた手洗いの効果が注目され、「会えない人にコロナ対策で贈りたい」と、新たな需要も生まれた。

 橋本さんの子どもたちも生まれた時からせっけんで全身を洗い、長男(3)は「こうやって洗うよ」と、手で泡立てるしぐさを見せる。店名は、インドネシア語で「人から人へ」という意味。橋本さんは「コロナで人とのつながりが希薄になる今、せっけんが助けになれば」と話している。問い合わせは午前9時~午後8時に同店(080・3858・4714)へ。

「固形」生産8・6%増

 経済産業省の統計では、浴用固形せっけんの生産は近年、減少傾向だったが、新型コロナの感染が広がった2020年の生産量は2万9100トンと、前年比で8・6%増えた。同省はハンドソープなどが品薄になったことが影響したとみる。

 厚生労働省は新型コロナ対策として、せっけんやハンドソープで10秒もみ洗いし、15秒水で流すことを推奨。この方法でウイルスを十分に除去できるという。ただ、せっけんを濡れたまま放置したり、複数人で使い回したりすると、成分の溶出や雑菌の付着などが懸念され、注意が必要だ。

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1964409 0 経済 2021/04/06 11:11:00 2021/04/06 11:11:00 2021/04/06 11:11:00

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