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「宇治」だけで260件、後絶たない中国での無断商標…異議申し立て相次ぐ

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 中国で日本の地名が無断で商標出願される被害が後を絶たず、日本の自治体や業界団体が中国当局への異議申し立てを強化している。ブランド価値維持のため、日本政府も申し立てを後押ししており、中国側の姿勢の変化もあって異議が認められるケースも増えている。ただ、認められても別の業者が再び同様の商標を出願する「いたちごっこ」になっており、被害の根絶には時間がかかりそうだ。(坂木二郎)

うり二つ

 

上海の国際展示会に出展された「宇治小山園」のブース。和服のような衣装を着た女性(右奥)が茶立てを実演していた(2019年5月)=丸久小山園提供
上海の国際展示会に出展された「宇治小山園」のブース。和服のような衣装を着た女性(右奥)が茶立てを実演していた(2019年5月)=丸久小山園提供

 「そっくりじゃないか」。2019年5月、中国・上海で開かれた飲料の国際展示会を訪れた京都府宇治市の茶製造販売会社「丸久小山園」の男性社員(38)は、中国企業が出展していたブースを見て言葉を失った。

「丸久小山園」の茶葉のパッケージ
「丸久小山園」の茶葉のパッケージ
中国で商標登録されていた「宇治小山園」の商品のパッケージ
中国で商標登録されていた「宇治小山園」の商品のパッケージ

 和服のような衣装を着た女性が抹茶を振る舞うブースには「宇治小山園」の看板が掲げられ、丸久小山園の商品とデザインがうり二つのパッケージの茶葉が並べられていたからだ。

 丸久小山園は江戸時代創業の老舗。海外での抹茶人気を受け、海外販売も強化しているが、4年ほど前から中国で模倣商品が流通するようになったという。

 模倣商品の多くが中国で商標出願され、「宇治小山園」も登録されていた。同社によると、損害額は推計約2億円に上るといい、男性社員は「育ててきたブランドが踏みにじられている」と憤る。

「地名」目立つ

 中国での模倣商品は以前から問題になっていたが、近年目立つのが、「宇治小山園」のように日本の地名が商標登録されるケースだ。

 京都府茶協同組合によると、中国で「宇治」が付く商標登録は申請中も含めて約260件に上るという。

 業を煮やした組合は19年、特許庁などに相談し、中国企業が取得していた商標「京都宇治」について、中国国家知識産権局に取り消しを申請。今年1月27日付の裁定で認められたという。

 組合担当者は「今後は『宇治』とついた商標の新規登録は難しくなり、登録済みの商標についても取り消しが認められやすくなるだろう」と期待する。

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1962675 0 経済 2021/04/05 15:41:00 2021/04/05 16:47:02 2021/04/05 16:47:02 上海の国際展示会で「丸久小山園」と酷似した商品をPRする中国企業。右奥では茶立ての実演があり、「宇治小山園」と書かれた看板が掲げられている(2019年5月撮影)=丸久小山園提供撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210405-OYT1I50047-T.jpg?type=thumbnail

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