「ユーロの父」ロバート・マンデル氏死去…ノーベル経済学賞受賞
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【ロンドン=池田晋一】ノーベル経済学賞を受賞した経済学者、ロバート・マンデル米コロンビア大名誉教授が4日、イタリアの自宅で死去した。同大が明らかにした。88歳だった。国際通貨理論の権威で、欧州単一通貨の理論的支柱として「ユーロの父」と呼ばれた。
マンデル氏は1932年、カナダで生まれ、米マサチューセッツ工科大で博士号を取得した後、74年からコロンビア大で教べんをとった。ある地域に単一通貨を導入した場合の恩恵と損失を論じた「最適通貨圏理論」は、ユーロ導入の理論的な基礎を築いたとして、99年のノーベル賞受賞の理由の一つとなった。
資本の移動が自由化された開放経済における金融・財政政策の効果を示す「マンデル=フレミング・モデル」でも知られ、各国の通貨政策に大きな影響を与えた。
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