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「自宅で食パン」広がる…続く高級ブーム、外出自粛など後押し

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 食パンの消費が増えている。従来の「高級食パン」ブームに加え、外出自粛の広がりで家庭向けの需要が高まり、2020年の消費支出は前年と比べ4%ほど増えた。一方、外出先で食べられることが多かった総菜パンや菓子パンは落ち込んでおり、明暗が分かれている。

「プチ贅沢」

家庭向けの需要が高まっている「高級食パン」(9日、東京都中央区の「銀座に志かわ銀座本店」で)
家庭向けの需要が高まっている「高級食パン」(9日、東京都中央区の「銀座に志かわ銀座本店」で)

 東京・銀座の食パン専門店「銀座に志かわ」。銀座本店に並ぶのは「水にこだわる高級食パン」だけだ。1本(2斤)税込み864円と安くないが、独特の甘さと耳までおいしく食べられる柔らかさが人気を集める。30歳代の女性会社員は「コロナ下の『プチ贅沢ぜいたく』です」と話す。20年2月~21年1月の売り上げは、前年と比べ12・3%伸びた。

 食パン専門店は13年頃から注目を集め始めた。1本1000円前後が中心で、贈答用のニーズも高い。

総菜パンは苦戦

 一般の食パンも好調だ。スーパー大手「イオンリテール」では、20年の売り上げが5%ほど増えた。朝食に自宅で食べる機会が多い食パンは割安感があり、冷凍保存して焼いて食べられる。在宅時間が長くなり、手に取る人が増えたようだ。

 総務省の家計調査によると、20年の1世帯(2人以上)あたりの食パン(バターロールなども含む)の消費支出は1万327円で前年比4・2%増だった。

 一方、総菜パンや菓子パンなどは4・5%減の2万6568円と落ち込んだ。総菜パンなどは食パンと異なり、オフィスなどの外出先で昼食や夕食、間食時に食べられることが多かった。「外出自粛やテレワークが広がり、コンビニで買われなくなった」(製パン大手)という。

 調査会社「インテージ」によると、20年に総菜パンや菓子パンが食卓に並ぶ割合は19年と比べて6・5%減った。食卓アナリストの玉置亮氏は「自宅に子どもがいる時間が長くなり、総菜パンなどの代わりにボリュームのある料理を作る機会が増えた」と分析する。

経営厳しく

 帝国データバンクによると、20年のパン店の倒産(負債1000万円以上)は17件。過去最多だった前年と比べ14件減ったが、総菜パンなどの売り上げが減り、多くの店が厳しい経営を強いられている模様だ。

 経済産業省によると、16年のパン店は約1万2800店。店主の高齢化が進み、後継者不在の店が相次いでいるとみられ、20年前と比べ3割ほど減った。

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1975999 0 経済 2021/04/10 15:00:00 2021/04/10 16:37:35 2021/04/10 16:37:35 外出自粛で家庭向けの需要が高まっている「高級食パン」(9日午後4時18分、東京都中央区で)=泉祥平撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210410-OYT1I50043-T.jpg?type=thumbnail

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