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「主食」より「菓子」派…岡山のパン

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クリームパンなどが並ぶ「TERUO」の店内。売り上げで菓子パンが占める割合は高いという(岡山市北区で)
クリームパンなどが並ぶ「TERUO」の店内。売り上げで菓子パンが占める割合は高いという(岡山市北区で)

 岡山の人は日本有数のパン好き――。国の調査をひもとくと、岡山市の世帯あたりのパンの購入額は長年にわたり全国トップクラスということがわかる。なぜなのか。背景を探ると、独自に歩んできたパン食の歴史と未来への可能性が見えてきた。(松本慎平)

購入量全国1位

 県庁所在地と政令市を対象に、総務省が毎年実施している「家計調査」(2人以上の世帯)によると、2019年、岡山市の1世帯あたりのパン購入量は5万9224グラムで、全国1位だった。食パンで計算すると174斤(1斤340グラム)分にあたる。支出した金額も、1世帯あたり3万7699円で神戸市に次ぐ2位で、11年以降は1桁順位が続いており、13年からは5位以内をキープしている。

 なぜ岡山でパンが大量に消費されているのか。製造法を指導する「日本パン技術研究所」(東京)の担当者は「外国との関係が深い港町の神戸が上位に来るのはイメージできるが、岡山は正直わからない」と首をひねる。他の業界団体や大手製パン会社にも聞いたが、明快な回答はなかった。

 ただ、県内に多数の店舗を出店するスーパー関係者は「価格を安く設定しても、売り上げが思ったように伸びない。値段で勝負できないのは、まちのベーカリーのレベルが高いから」と語る。

ベーカリー「売れ筋」

 パン店側はどのように考えているのか。「TERUO」(岡山市北区)の店長・御船功さん(46)は「東京や兵庫のベーカリーでは食パンやフランスパンなどの『主食パン』が売れ筋だが、うちでは菓子パンが占める割合が高い」と語る。岡山市内で複数の店舗を運営する「おかやま工房」(同区)の河上祐隆社長(59)も「甘いパンが好きな県民性」と語る。

 再び家計調査にあたると、確かにこの傾向がうかがえる。パンの購入量や支出額の統計は、小麦やイーストなどの基本的な原材料で作られる「食パン」(食パン、コッペパン、フランスパンなど)と、基本的な原材料にジャムやハムなどを加えた「他のパン」(あんパン、メロンパン、カレーパンなど)の合計額から算出している。

 岡山市は「食パン」の支出額は10位台後半から20位台と、実はそれほど多くない。これに対し、「他のパン」では13年以降、毎年3位以内と上位の常連だ。どうやら、岡山では菓子パンなどが好まれる傾向があるようだ。

 では、菓子パンなどが好まれる文化が根付いた理由は何か。そこには、県民なら誰もが知る、あの黄色い看板のパン店の存在があった。

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1978119 0 経済 2021/04/11 18:26:00 2021/04/11 20:42:10 2021/04/11 20:42:10 多くの種類のパンが並ぶ岡山市内のパン店 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210411-OYT1I50002-T.jpg?type=thumbnail

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