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「注文通り出てこない」うどん自販機、新天地へ…意外性が「かわいい」と人気

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 半世紀も前から熱々の一杯を25秒ほどで提供してきた「うどん自動販売機」6台が、愛媛県四国中央市の街頭や製紙工場内で稼働を続けている。このうち倉庫街で親しまれた1台は設置場所の都合で4月末に撤去されたが、レトロで情緒あふれる自販機を惜しむ声が強く、すぐに代わりの場所での稼働再開が決まったという。(岩倉誠)

撤去前の最終日に自販機のうどんを味わう男性(4月30日、愛媛県四国中央市で)
撤去前の最終日に自販機のうどんを味わう男性(4月30日、愛媛県四国中央市で)

 四国中央市三島紙屋町にある倉庫街で1965年頃から、うどんを提供してきた自販機が4月30日、稼働を終えた。最終日には長年のファンらが次々と訪れ、自販機を写真に収めるなどして別れを惜しんだ。

 自販機は、250円を入れてボタンを押すと、機械がガタガタと音を立て、25秒ほどでチャイムが鳴る。だしの利いたつゆが丼になみなみと注がれ、熱々のうどんが出来上がっている。

 人気の秘密は「注文通りに出てこない意外性」だという。ボタンには「天ぷらうどん」と記されるが、実際に出てくるのは「きつねうどん」。不具合も時々あり、湯切りが不十分でつゆがこぼれたり、味のない湯だけのうどんだったり。それが「かわいい」「癒やされる」と愛される。

 10年来のファンで、香川県琴平町からバイクで訪れた会社員(28)は「不具合も笑えるので腹は立たない。ツーリングで定番の休憩ポイントだった」と名残惜しそうにうどんをすすり、2年前から毎月1回は食べに来るという香川県丸亀市の男性(50)は「人間味が感じられて面白い」と評した。

 自販機はほかの5台を含め、四国中央市の「大久保自販店」が管理。いずれも製造後50年以上が経過し、日々のメンテナンスが欠かせない。それでも貴重でユーモラスな自販機は人気が根強く、撤去された1台も市内の三島漁協近くでの設置が決まり、5月中に稼働を再開するという。

 2代目代表の大久保貴人さん(48)は「不具合が心配なので自販機には連絡先を目立つよう掲示しているが、最近はクレームが全くない」と明かし、「トラブルやミスを許し、愛してくれている。これからも多くの人にうどんを味わってもらえるよう、大切に手入れを続けたい」と話した。

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2037232 0 経済 2021/05/08 16:04:00 2021/05/08 17:58:30 2021/05/08 17:58:30 撤去前の最終営業日にうどんを買って食べる男性(4月30日午後0時10分、四国中央市三島宮川で)=岩倉誠撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210508-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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