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通帳・カード「取り込み」事例2000件…みずほ銀「公表基準でない」と発表せず

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 今年2月末からシステム障害が相次いだみずほ銀行で、2018年以降、今回の障害とは別に、現金自動預け払い機(ATM)に通帳やキャッシュカードが取り込まれる事例が計約2000件起きていたことが分かった。外部の専門家で構成する第三者委員会が15日に発表した報告書で明らかにした。みずほは「公表基準に達していない」として、いずれも発表していなかった。

みずほ銀行
みずほ銀行

 報告書によると、18年6月18日午前、新たな基幹システム「MINORI(みのり)」へのデータ移行を試験した際、システム障害が発生。計1234台のATMが正常に作動しない不具合が起こった。通帳やカードを取り込まれた事例が1821件あった。

 19年12月15日にも、MINORIの機器の故障が原因で、カードや通帳の取り込みが187件発生した。

 1日あたりの件数が多いこうしたトラブル以外にも、日常的にカード・通帳の取り込みが起きていた。ATMがカードや通帳のデータを読み込めない場合、旧システムでは取引の取り消しとみなして返却していたが、MINORIではATM内に取り込む仕様になっていた。取り込みはMINORI導入後、毎月140件程度あったという。

 他行では通帳・カードをなるべく返却するようATMの仕様を変えた例もあり、金融庁も取り込みを問題視していた。第三者委は報告書で、「仕様を見直す機会が数回にわたり存在したにもかかわらず、そのような『気づき』がいかされてこなかった」と指摘した。見直しが済んでいれば、今年2月28日の大規模障害で発生した計5244件の取り込みのうち、約9割の4915件は防げたと推定した。

 みずほは02年と11年にも大規模なシステム障害を起こしている。金融庁は3回目の大規模障害を防げなかったことを重く見ており、業務改善命令を含め、行政処分を検討している。

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2126417 0 経済 2021/06/15 19:29:00 2021/06/15 22:31:22 2021/06/15 22:31:22 みずほ銀行。東京都内で。2021年4月7日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210615-OYT1I50095-T.jpg?type=thumbnail

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