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さらば、いとしき名車たち…電動化対応で生産終了

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 自動車各社が車種の見直しを進めている。国内市場の縮小や電動化に対応するためで、多くのファンに親しまれた「名車」の生産終了が相次いでいる。

 ホンダは年内をめどにミニバン「オデッセイ」の生産を終了する。1994年からの累計販売台数は120万台を超えている。立体駐車場に止められる車高の低さと、3列シートを備えた広い室内空間で人気を集め、95年には12万台を売り上げた。ただ、近年はトヨタ自動車のアルファードなどと競合し、2020年の販売は約1万台となった。

 ホンダは、オデッセイを生産している狭山工場(埼玉県狭山市)の稼働を21年度中に停止し、機能を寄居工場(同県寄居町)に集約する方針だ。これに合わせて、高級セダン「レジェンド」と燃料電池車「クラリティ」の生産もやめる。

 三菱自動車もレジャー用多目的車(RV)「パジェロ」の生産を今夏に終了する。85年の「パリ・ダカールラリー」で総合優勝を果たすなど、悪路に強いオフロード車の代表格として国内外で人気だったが、最近は燃費面などから需要が落ち込んでいた。厳格化が進む環境規制に対応することも難しくなっていた。

 生産終了はセダンでも多い。近年のアウトドアブームなどが、荷室の小さいセダンに逆風となっている。

 トヨタは3月に「プレミオ」と「アリオン」の姉妹車2車種の生産をやめた。高度成長期に親しまれた「コロナ」と「カリーナ」の後継で、半世紀を超える歴史に幕を閉じた。日産自動車は昨年に「シルフィ」を、SUBARU(スバル)も昨年に「レガシィB4」の生産を終了した。

 自動車メーカーは、電動化や自動運転などの技術開発に多額の費用が必要となっている。少子高齢化などで国内販売が縮小しており、車種の絞り込みは今後も続くとの見方が多い。

 一方、日産幹部は15日、販売が落ち込む「スカイライン」について「決してあきらめない」と強調した。ピークの70年代に年間15万台を売り上げた日産を代表する車だが、20年は約3900台となっている。ファンが多い往年の名車の取り扱いは、今後も各社を悩ませることになりそうだ。

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2129928 1 経済 2021/06/17 05:00:00 2021/06/17 05:00:00 2021/06/17 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210616-OYT1I50179-T.jpg?type=thumbnail

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