三菱電機、試験せず自動的に数値を偽装するプログラム作成…ブレーキ関連でも不正検査

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 三菱電機は30日、鉄道車両のブレーキや扉の開閉に使う「空気圧縮機」でも不正検査があったと発表した。機種更新をした際に新たな試験を実施せず、旧型機の試験結果をそのまま引用していた。不正検査は約10年に及んでおり、これまで出荷した約1000台のうち何台で不正があったか調べている。

不正検査が判明した鉄道車両向け空調設備を製造する三菱電機の長崎製作所(6月30日、長崎県時津町で)=勢島康士朗撮影
不正検査が判明した鉄道車両向け空調設備を製造する三菱電機の長崎製作所(6月30日、長崎県時津町で)=勢島康士朗撮影

 三菱電機は、長崎製作所で製造している鉄道車両向けの空調設備で、30年以上にわたって行われた不正検査の詳細も発表した。実際には試験を実施していないのに、自動的に数値を偽装するプログラムを作成し、冷房機能や消費電力を示す「検査成績書」を作る際に利用された。

 このほか、冷暖房や防水などの機能について、事前の取り決めとは異なる温度・湿度の条件などで試験を実施していた。寸法検査は実施せず、架空のデータを検査成績書に記入していた。

 現在、不正があった製品の出荷は停止している。今後、外部の弁護士を含む調査委員会を設け、同様の不正がないか点検する。三菱電機は「安全性や機能に影響はない」としており、当面の鉄道運行には影響しない見通しだ。

 経済産業省は三菱電機に対し、原因究明を指示した。加藤官房長官は30日の記者会見で、「法令上の問題がなかったかを含め、詳細は調査中だが、不適切な検査が長年実施されてきたことは遺憾だ」と述べた。

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