三菱電機、鉄道ブレーキ部品でも不正検査…国交省は鉄道各社に点検要請

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 鉄道車両向け空調設備の検査不正が明らかになった三菱電機で、新たに鉄道車両のブレーキやドアに使われる「空気圧縮機」でも不正な検査が行われていたことが明らかになった。国土交通省は全国の鉄道事業者に対し、対象となる圧縮機を搭載した車両の入念な点検を要請し、不具合があれば早急に報告するよう指示した。乗降客の安全にかかわる機器だけに、鉄道会社は確認を急いでいる。

三菱電機長崎製作所
三菱電機長崎製作所

 空気圧縮機の多くは車両の床下部分に取り付けられ、ブレーキなどの作動の際に使われている。三菱電機によると、不正検査があった空気圧縮機は、長崎製作所(長崎県時津町)から過去約10年間に出荷された約1000台に上る。

 読売新聞の取材によると、東急電鉄では納入された132台、西武鉄道は112台、近畿日本鉄道は28台が、それぞれ不正検査の対象だった疑いがある。JR東日本や阪急電鉄などは、三菱製の搭載車両はないという。

 鉄道会社は定期検査でブレーキの安全性を確認している。このため、対象機器を採用している鉄道会社は当面、通常通りの運行を続ける方針だ。ただ、三菱電機から詳細な報告を受けていないケースが多く、一部の鉄道会社は再点検などを検討している。

 一方、三菱電機は、不正検査を行った可能性がある鉄道車両向け空調設備は、計8万4600台に上ることを明らかにした。長崎製作所から1985~2020年に出荷された。出荷期間が長く、台数も多いため、対象機器の特定は難航する可能性がある。

 三菱電機は近く、外部の弁護士を交えた調査委員会を発足させ、長崎製作所での不正の経緯について原因究明を進めるとしている。この他にも不正がないか、グループ全社で調査する方針だ。

 18~19年に、子会社での品質不正をきっかけにグループ全社で実施した品質保証体制の点検では、長崎製作所の不正を見つけることはできなかった。「今回は徹底的に過ちを正さなければならない」(三菱電機幹部)としており、調査には時間がかかる可能性がある。

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