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三菱電機に株主「不祥事のデパート」…泥縄対応重ね、ドタバタ劇も

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 三菱電機の杉山武史社長が引責辞任を表明した。鉄道車両の空調設備やブレーキ関連機器などで不正検査が相次いで判明し、泥縄式の対応でトップの座を追われる形となった。調査委員会を設けて不正検査の実態解明に乗り出す方針も示したが、長年にわたって事業部門ごとの都合が優先されてきた企業体質の改善は容易ではない。

鉄道車両向け空調設備などで不正な検査を行った三菱電機の本社ビル(東京都千代田区で)
鉄道車両向け空調設備などで不正な検査を行った三菱電機の本社ビル(東京都千代田区で)

 杉山氏は2日の記者会見で、「品質を大事にする。それが三菱電機の存在意義だとずっとうたってきたが、どこからか崩れてきてしまった」と語った。取締役として株主総会で選任された3日後に辞任表明に至った経緯は、三菱電機の内向きな企業体質を露呈した。消極的だった情報開示のあり方が問われている。

不正検査が発覚した三菱電機の長崎製作所(2日、長崎県時津町で)
不正検査が発覚した三菱電機の長崎製作所(2日、長崎県時津町で)

 鉄道車両の空調設備を巡る不正検査が発覚したのは6月14日だった。その後、社内調査に入り、25日には経済産業省に不正検査の概要を説明した。28日になってさらにブレーキや扉の開閉に使う空気圧縮機でも不正検査が行われたことが判明したが、いずれも公表しなかった。

 株主総会前日のこの日、取締役会でこの問題についてどう対処するか話し合ったところ、「非常に不十分な状態で話すことで、結果として株主に不安感を与えることはふさわしくない」(杉山氏)として報告を見送った。

 終了後の29日夜、空調装置の不正検査をようやく発表。さらに翌30日に空気圧縮機での不正検査を公表し、空調設備では自動的に数値を 捏造ねつぞう するプログラムが利用されたことも明らかにした。発表はいずれも文書だけで、中途半端な情報提供だった。

 その2日後の7月2日、杉山氏は初めて公に出て不正検査の経緯を説明する場で辞任表明するというドタバタ劇となった。

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2175685 0 経済 2021/07/03 01:28:00 2021/07/03 11:08:13 2021/07/03 11:08:13 三菱電機本社ビル(30日午後、東京都千代田区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210702-OYT1I50196-T.jpg?type=thumbnail

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