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宿泊客が激減、温泉ホテルや旅館の閉鎖も…栃木・群馬・静岡3県で展開のグループ

8月末で閉館するホテルニューおおるり(30日、日光市鬼怒川温泉滝で)

 栃木、群馬、静岡3県で温泉ホテル・旅館12館を展開する「おおるりグループ」(斎藤正洋社長)が、日光市の鬼怒川温泉の「ホテルニューおおるり」など10館を8月末で閉館し、売却することが分かった。塩原温泉と、群馬・草津温泉のホテル2館は営業を継続する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で激減した宿泊客回復の見込みが立たないと判断した。

 売却するのは、グループ本社のあるホテルニューおおるりなど鬼怒川温泉の2館と、塩原温泉の2館、静岡・熱川温泉の2館のほか、湯西川温泉、奥日光湯元温泉、那須高雄温泉、群馬・草津温泉の各1館。塩原温泉の「ホテルおおるり」と群馬・草津温泉の「ホテルニュー紅葉」は営業を継続する。

 同グループによると、1977年に創業したホテルニューおおるりを中核に県内だけでなく、首都圏の中高年層の団体客を始め、近年はインバウンド(訪日外国人客)を取り込んできた。しかし、新型コロナの影響で宿泊客が激減したため、昨年から半分近い施設が休館していた。

 同ホテルの石井俊弘・総支配人(68)は「客室の稼働率はコロナ禍前に比べ、グループ全体で約30%台まで落ち込んだ。コロナ収束の先行きが見えないため、採算が見込める2館を除いて売却を決めた。鬼怒川温泉など地域に与える影響は少なくないがやむを得ない」と話している。

 従業員約150人は、グループ内の配置転換で一部は雇用を継続するが、残りは解雇する方針。また9月以降の予約客に閉館を伝え、取引先には文書で通知しているという。

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